タカラスタンダードのシステムキッチンに取り付けられたシングルレバー混合水栓。
10年余り使用したところで、レバーを動かすとギューという異音が出るようになりました。
おそらく可動部のシールが劣化しているのでしょう。
放っておけば、水漏れが発生するのも時間の問題です。
水栓の修理は、構造を知れば意外に簡単。
必要な部品を入手できたので、DIYで修理してみました。
水栓の最重要部品は「カートリッジ」
水栓に適合するカートリッジを調べる
シングルレバーやサーモスタット混合栓の内部には水栓カートリッジが組み込んであります。
水とお湯の量や温度を調整する役目をしているので、いわば水栓の心臓部といったところ。
カートリッジが劣化すると、レバーの操作が重くなったり、水漏れを引き起こします。
兆候が現れたら交換するしかないのですが、水栓とその交換部品は非常に種類が多く、自分で修理する場合は、適合品を探すのがちょっと大変かも。
まずは、現物から品番を調べます。
水栓本体の横にシールが貼ってありました。
KVK EG16 KM5021TTKEという表示。

KVKのサイトで見つけた 水栓の品番と適合カートリッジの一覧表を見ると、KM5021–という表記の品番があるので、 KM5021TTKE がこの水栓の品番のようです。
“ようです”というのはKM5021の後に「TTKE」が付いた品番がなかったからです。

KM5021シリーズの水栓は、後に付く記号の違いで適合するカートリッジも異なっています。
目当ての「KM5021TTKE」はこの表に載っていないので、問い合わせフォームから照会したところ、「PZ110YBEC」が適合するとのことでした。
おそらく、タカラスタンダードの水栓「KM5021TTKE」は、KVKの「KM5021T(B)EC」と同じ製品なのでしょう。
うれしいことに、いただいた回答に分解図が添付されていました。

これが「PZ110YBEC」。

eレバー用カートリッジ
この「PZ110YBEC」は「eレバー用カートリッジ」の品番です。
このカートリッジを内蔵したeレバー水栓は、レバーハンドルの右側から中央までが水で、そこからクリック感を伴ってさらに左に回すとお湯の領域になるので、無駄に給湯器を動かすことがなくなります。
また、レバーを上げ下げする途中の適量の位置にクリック感があって、節水し易くなっています。

なかなか便利な機構ですね。
クリックがあるおかげで、特に意識することなく節ガスと節水ができていたとは…
水栓カートリッジの交換作業
必要な工具と作業の手順
購入したカートリッジの説明書。
取り付け手順が載っています。

取り付け手順の、赤い矢印部分にある「カートリッジ取り外し工具」も一緒に購入しました。

この工具は、カートリッジの固定ナットをレンチで緩める際に、水栓本体が回らないようレンチと逆方向に力を加えるために使用します。

水栓の後ろ側を鏡で見ると…
取り外し工具を引っかける穴が確認できました。

作業に必要な工具。
水回りのナット類はサイズが大きいので、モンキーより口開きの大きいパイプレンチが適しています。

カートリッジの交換作業
まずは、シンクの下にある湯と水の元栓を閉めておきます。

水栓のレバーハンドル。
eレバーには「eco」マークの表示があり、この部分はレバー取付ネジのフタになっています。

精密ドライバーの先で抉って外せば、奥に六角穴のネジがあります。

3mmの六角レンチを使い、緩めるだけでレバーは外れます。

レバーハンドルが外れました。

カートリッジと固定ナット。

パイプレンチと取り外し工具、それぞれ逆方向の力を加えて固定ナットを緩めます。


カートリッジのゴムシールが水栓内部に密着しており、抜くときに少し力が要ります。

固くはまっていて、カートリッジの上半分だけ取れてしまったので、下半分はプライヤーでつかんで抜きました。

新しいカートリッジを入れる前に、水栓内部と固定ナットの汚れを取っておきます。
ゴムシールが接触する部分は、特に念入りに。

新しいカートリッジを押し込んで…

固定ナットを被せて…

緩めた時と逆方向に締めます。

レバーハンドルの固定には、カートリッジに添付されていた新しいネジを使いました。
頻繁に動かすレバーなので、緩み止め剤が塗布してありますね。

ほぼ完了…

レバーを グイッ!
あらら、スムーズで軽いぞ…

というわけで… カートリッジの交換、できましたー ♪
まとめ
家の中には、キッチンや洗面、浴室など、混合水栓がいくつかありますが、中のカートリッジは、使用に伴って必ず不具合が出てきます。
水栓カートリッジの交換を専門業者に依頼する場合、部品代・作業費・出張費の合計で10,000円〜20,000円の費用が相場のようです。
今回は自分で修理できたので、部品代 4,805円+取り外し工具 725円の合計で 5,530円で済みました。
自分で交換する場合、適合品や分解方法を調べたり作業する手間がかかりますが、混合水栓の知識を得られたり、使用中の製品の特長を再認識できたりするなど、費用以外のメリットもありました。
水栓カートリッジの交換は意外に簡単で、DIYを楽しめる作業ですので、必要が生じてこのページを訪問された方は、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
