アルミホイールのガリ傷をDIYで補修しよう【化粧の極意】

クルマのメンテはDIYで

前のページでは、補修に必要な材料や道具をそろえるところまで紹介しました。
いよいよ補修に取り掛かります‥

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塗装の下地を整える

塗装をきれいに仕上げるには、下地づくりが大事ですね。

準備するときに、ふと思いました‥
クルマのキズ直しって女性の化粧と同じかも?

  • クルマ‥凸凹をパテ埋め ⇨ プラサフで下塗り ⇨ 仕上げ塗装
  • 奥さん‥コンシーラー ⇨ ファンデーション ⇨ フェイスパウダー

キズ直しを女性の化粧に例えるとは、なんて大それたこと‥

つまらない妄想でした

パテで傷を埋める

まずはパテ埋めに全力を投入!

手始めに、凸凹のキズの凸を、600番のペーパーで均します。

凸が残らず凹だけになるようきれいに研ぎます。

凹を埋めるパテ。

プラ板などに台所ラップを敷いて、取説どおりにパテと硬化剤を混ぜ合わせます。
ラップを敷くと、後始末は丸めて捨てるだけなので簡単。

パテは、盛りすぎると研磨が大変、足りないと、後でもう一度盛らないといけなくなって2度手間になります。

硬化を待って、ペーパーで水研ぎし、指で撫でてもわからないくらいまで滑らかにします。

マスキングをして、塗装の準備完了。

早く エアブラシ 使ってみたい…

プラサフで下地塗装

さて、やっと塗装の段階に来ました。

パテで滑らかになった面に、下塗りのプラサフを塗ります。

プラサフは、プライマーとサフェーサーが合体した下塗り塗料です。
下地の表面を均し、塗料の密着性を高める効果があります。

プラサフのスプレー缶から中身を取り出すには、
スプレーボタンの口にストローをくっ付け、紙コップの中に吹いて、塗料を溜めます。

中蓋付の保存容器に移せば、後の扱いがラクになります。
容器はホームセンターの塗料売り場で見つけました。

エアブラシで吹き付けるには、塗料をかなり薄めないといけませんね。
容器を傾けたとき、サァーッと塗料が垂れて底が見えるくらいの粘度でしょうか。

塗装する前に、塗料が撥かないよう、シリコンオフで下地の油分を拭き取ります。

エアブラシでプラサフを吹き付けます。
新聞紙相手に吹き具合を確かめただけで、ほぼいきなりの本番ですが、意外にうまくいく感じ。
垂れないよう吹き付け具合を加減できるし、こういった小さい面積には最適ですね。

ペーパーで水研ぎして、指で撫でても全くわからないように滑らかにします。

これで下地は完成。

でも、今回の補修で一番大事な同色の塗料が用意できていません。

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仕上げの塗装

試行錯誤の色合わせ

3本のタッチアップペイント。
「黒」と、「現物より白っぽいシルバー」、「現物より金色っぽいシルバー」。

これを混ぜて、できるだけホイールのカラーに近づけたい。

まず「金色っぽいシルバー」をベースに「白っぽいシルバー」を、似た色あいになるまで加えていきました。
これだけだとホイールよりもかなり明るい感じなので「黒」を少し加えてみます。

ホイールの色と比べるため、ホイールに食品ラップを被せ、筆で試し塗りをしました。
透けて見えるホイールの色と見比べ、濃さが足りなければさらに黒を少し加えて塗ってみます。

暗くなりすぎると、明るさと色合いを戻すのが結構大変なので、黒は足しすぎないよう気をつけて。

10回くらい繰り返して、ほぼ違和感がないくらいに似てきたところで、調色は完了。
ほんとに試行錯誤ですね。

同色塗装と仕上げのクリアー

一番難しいと思っていた色の調整がなんとかできたので、楽しくなってきました。
早く塗ってみたい。

シリコンオフで下地の油分をとってからエアブラシで吹きます。

乾いたらペーパーを軽くかけ、仕上げはクリアー塗装です。
クリアー塗料もプラサフ同様、スプレー缶から取り出しました。

エアブラシ用にラッカーうすめ液で希釈します。

クリアー塗料を上塗りしたところです。
塗り方がへたくそなのか、塗装面は艶消し状態になっています。

クリアーの境目がうっすらとわかりますね。
コンパウンドで磨くと分からなくなって、艶も出るでしょう。

最後はコンパウンド磨き

粒度が3種類あって、キズ消しから鏡面仕上げまでできるコンパウンド。

3000番の次に、7500番で仕上げます。

よくよく見ると、若干、黄色みがかっているような…

角度や光の当たり具合で印象が違いますが、いずれにしても「ここ修理したよ」と指して、目を凝らして見たときにやっとわかるぐらいです。

タイヤローテーションして前輪に装着。

まず気づく人はいません。自分としては上出来 ♪

見ていた奥さんが言いました。
きれいだけど、手間ひまかかり過ぎ‥
修理屋さんやっても商売にならないね! 

ガリ傷の補修は初めてですが、難しい塗装のハードルをエアブラシがかなり下げてくれました。
思った以上に使いやすくて、これからもいろいろDIYに役立ってくれそうです。