今回、レヴォーグくんのドラレコ映像をナビ画面で見られるようにしました。
ドラレコは、コムテックZDR015。
ナビは、カロッツェリア楽ナビAVIC-RZ99です。
それぞれメーカーが異なるので、連携機能がないのが残念。
なので、一般的なAVケーブルでの接続になりました。
配線はピラーカバー内に隠し、見た目スッキリ。
作業の手順は以下のとおりです。
映像を確認するお手軽な方法‥
ドラレコの記録映像は、何か異常事態な出来事がない限り、普通はあまり見ないですね。
じゃあ、わざわざ手間をかけてナビに接続しなくてもいいじゃないか‥
そうなんですが、たまにちょっとだけ、気になった場面を確認したいときもあります。
そんな時、ドラレコのモニターは小さ過ぎて、記録されているかどうかの確認くらいしかできません。
ならば、PCで見ればいいじゃないか‥映像もクリアだし。
これがまた‥
マイクロSDカードを取り出し、おうちのパソコンに挿して専用ビュワーを起動、閲覧し終わったら、またカードをドラレコに戻す‥ この一連の手順が実に面倒です。
よほど本気で確認したい時はやりますけどね。
という訳で、
車内で手軽に映像をチェックできるようにするぞ
というのが今回のテーマです。
AVケーブルの4極ミニプラグは要注意!
まず必要なのはAVケーブルです。
ドラレコとナビを、1本のケーブルで直結するのがシンプルでいいようですが、それだとナビの外部映像入力をドラレコが独占してしまい、DVDプレーヤーなど他の機器が接続できません。
なので、別々に挿したケーブルを、途中で接続する方式にします。
メーカー指定のケーブルを調べました。
ドラレコのAVケーブルはコムテックVC-100。
3.5mm3極ミニプラグとRCAオス端子(黄・白)の構成で、音声はモノラルです。
ナビ指定のパイオニアCD-VRM200は、3.5mm4極ミニプラグとRCAメス(黄・白・赤)で、こちらはステレオ入力用です。
ネットで新品の価格を調べると、コムテックの方は800円程度で安いのですが、パイオニアの方は2,000円以上するので、ちょっと悩みます。
ケーブルなんて、純正の新品でなくても中古か互換品で十分‥
ということで、とにかく安いものを探してみると、たくさん見つかりました。
ところがです‥
驚いたことに、ミニプラグの4つの電極(映像・左・右音声・アース)の配列が製品ごとにバラバラでした。
下に例示しましたが、他のパターンもあるようです。
統一規格がない‥ これは意外でした。
よく調べずに価格だけで選ぶと、後で後悔しますね、きっと。
パイオニアのナビは①の配列ですが、互換という点では、②の配列もアースの位置が①と同じなので、一応使用できます。
ただし、その場合はケーブルの先にあるRCA端子の黄・赤・白の色分けは意味を失いますけど。
アースの位置が異なる③、④の配列の場合は、①とは互換になりません。
こんな実態なので購入時は要注意!
純正品と同じ配列のものを探しましょう。
4極ミニプラグの実態にモヤモヤしつつ、ヤフオクで新品の互換品(600円)を購入しました。
AVケーブルの配線作業
ナビとドラレコそれぞれに接続したAVケーブルは、目立たないようグローブボックスの中で接続します。
センターパネルを外してナビに接続
まずはナビ裏にアクセスするために、ダッシュボードのセンターパネルを外します。
パネル類を外すときは、慣れないと周辺を傷つけてしまうことが多いので、養生テープで保護しておくと安心して作業することができます。
パネルはがしをダッシュボードとセンターパネルの差し込み、先端の段差をパネル裏に引っかけて一部を浮かせます。
エーモンのパネルはがしの先端はこんな形状。
できた隙間をさらに広げ、あとは指を入れて引けば、カパッと外れます。
パネルの裏側に3本のハーネスがつながっているので、取り外します。
白いカプラーはハザードスイッチのもの。
ロックのツメを押さえながら引き抜きます。
下にあるグレーのカプラーはマルチファンクションディスプレイ(MFD)の操作スイッチのものです。
指先が入りにくい位置にあるので、MFDスイッチ本体をパネルの裏側から押してパネルから抜くと、カプラー部が表に出てくるので外しやすくなります。
下の大きめなのはエアコンのカプラーで、簡単に外せます。
センターパネルを外したところ。
あとは、ネジを抜いてナビを手前に引き出すだけですが‥
あららー 上部2か所は盗難防止用のネジ‥
思わぬ障害発生で、ちょっと焦りました。
作業中断。
これを緩める裏技はないかと頭をひねりましたが、思いつきません。
あきらめかけたときに浮かんだ、淡い記憶。
5年前の納車のとき、ナビの取説と一緒に、何かの部品が入った袋を渡されたような‥
家の中の心当たりを探したところ、しまい込んでいた専用ソケットが見つかりました。
あー良かった‥
これをドライバーハンドルに挿して使います。
上部のネジを無事に外せたところで、下側の4本のネジを外します。
ナビを引き出したら、AVケーブルのミニプラグを矢印のAUXジャックに挿します。
長いケーブルは、適当な隙間を通してグローブボックス側に伸ばしておきます。
グローブボックスの取り外し
グローブボックスを取り外すには、
まず、ボックスの左側にあるダンパーを矢印の方向にずらして外します。
ボックスが開き過ぎないためのストッパーが左右にあるので、ボックスのそのあたりを内側に押して変形させながら、下側にさらに開くと取り外すことができます。
グローブボックスを取り外して、AVケーブルを引き出したところ。
一緒に束ねたのは、通信モジュールのコードです。
通信モジュールはもともとボックス内に収納していたもので、これもナビに接続されています。
ドラレコのケーブルはAピラーの中
ドラレコのAVケーブルはAピラーのカバー内に隠します。
まずドアを開けて、ダッシュボード横のカバーを外し‥
ピラーカバーを押さえているウェザーストリップを、つまんで引き外します。
ピラーカバーの根本にあるスピーカーカバーも外しておきます。
ピラーからカバーを外そうとすると、黄色のストッパーが引っかかるので、ドライバーの先でストッパーの向きを90度回転させると外せるようになります。
一番右側に挿しているのがAVケーブル。
他の2つは電源ケーブルとリヤカメラのプラグです。
ドラレコに挿したケーブルは、フロントガラスと天井の隙間に押し込み、ピラーの中を這わせてグローブボックスまで通します。
ピラーの中のエアバッグに干渉しないよう、ケーブルを他の配線と一緒に結束バンドでまとめておきます。
ピラーの中に這わせたケーブルを、グローブボックスの後ろで引き出します。
グローブボックスを取り付けたら、中で接続。
早速、記録映像を確認してみると‥
バッチリでした!
AV接続の使い勝手
今回のDIYで、ドラレコ映像をナビ画面で手軽に確認できるようになりました。
ただ、使い勝手としては若干の残念なところがあります。
コムテックZDR015の場合、AVジャックにミニプラグを挿すと映像と音声がナビ側に出力されますが、本体の画面と音声は切れる仕様になっています。
映像の方はそれでもかまいませんが、音声の方は、ドラレコ作動中の運転支援機能や駐車監視機能の警告音が切れると、異常があってもわかりません。
なので、通常はプラグを抜いておき、記録映像をナビで確認するときだけ挿すという使い方になってしまいます。
また、操作時は、ナビ画面を見ながら離れた位置にあるドラレコ本体のボタンを使うので、慣れるまで違和感があります。
まあ、“たまにちょっと確認したい” だけなので、良しとしましょう。