プチDIYで “なんちゃってダブルベッド”

シングルベッドとダブルベッドに拡張するための木製ベンチの画像 楽しい日曜大工

シングルベッドがダブルベッドになる‥?

たまたま見つけた木製ベンチで、プチDIYしてみました。

スポンサーリンク

子ども部屋のシングルベッド

6畳洋室に置かれたシングルベッド。
片方の隅には定番の学習机、よくある子ども部屋の風景ですね。

部屋の主が家を出てしまったら、残されたベッドは使い道がありません。
結婚して帰省したときなど、シングルではちょっと困りますね。

きれいな床だから一人分は布団を敷いたらどう? 
なんて言うのも心苦しいし‥

何とかできないものか、といえば、
そう、処分するつもりのダブルのマットレスがあります。
床に置けば布団よりはいいでしょう。

でも、なんだか中途半端な感じ。
フレームを購入すれば解決しますが、シングルベッドのサイズは幅98cmなのにダブルは140cmもあって、普段、狭い部屋には邪魔なだけです。

あれこれ思案のあげく、ダブルのマットを活かすプチDIYをすることにしました。
省スペース・省マネー狙いの苦肉の策です‥

スポンサーリンク

かなり手抜きな『なんちゃってダブルベッド』

DIYする前に一応調べてみたところ、市販のベッドで、シングルなのにダブルサイズに変更して使えるものがありました。
シングル状態から左右にフレームを拡張できるエクステンションベッド

エクステンションベッド

そして、専用の幅の狭いフレームを連結するプラスベッドなど。

プラスベッド

ただ、いずれも別途ダブルのマットレスを用意するか、幅の狭い専用マットを追加するかで、それなりに費用もかかりそうです。

そこで、今回のプチDIYというのは‥

シングルのマットをダブルのマットに置き替えるだけの「なんちゃってダブルベッド」。
当然マットがはみ出すので、支える何かをDIYしようというのです。

イメージとしては「プラスベッド」ですかね。

その「下から支えるもの」をどうしよう‥

考えながら、ホームセンターで見つけたのが幅90cm奥行34cmの木製ベンチ。
座面の奥行きが、ベッドを継ぎ足すには丁度良い幅です。

組み立てると‥

これなら木材を買って一からDIYしなくても、座面の高さを変えるだけでOK。

2台を縦に並べれば、プラスベッドになりますね。
価格は1台3千円弱、計6千円ほどで、安く済みました。

そして‥

これが「なんちゃってダブルベッド」!

ビフォーから、いきなりのアフターで恐縮です‥
端っこに立て掛けてあるのは、これから使うダブルのマット。

マットを敷いた状態。

元のシングルに戻すときは、脚を取り外し、ベッド下の引き出し奥に収納できます。

このうれしい収納方法は想定外。
使わないときは、存在を消すことができてラッキーでした。

スポンサーリンク

プチDIYの小さなこだわり

木製ベンチ改造のこだわり部分を紹介します。

コンバーチブル

今日は お昼から焼き鳥焼いて一杯やろ ~♫

炭火コンロを出してと‥

奥さん
これ、ベッドにしたんじゃなかったの?‥
  

既製品のベンチをベッドにするなら、脚を切って低くするだけ。
ごく簡単にダブルベッドに変身させることができます。
ただ、元々ベンチなので、その用途も捨てがたいですね。

ということで、
実は、ベッド用の短い脚を別に作り、元のベンチの脚はとっておいたのです。

ベッドからベンチへのコンバートは、手回しのノブボルト1本で簡単にできます。

ベッド(手前)とベンチ。

一粒で2度おいしいなんて、アーモンドグリコも 真っ青‥(グリコ、懐かしいなー)

改造のポイント

マイナーな既製品を改造したので、あまり参考にならないかもしれません。
興味があればご覧ください。

本体の補強

元のベンチは、1本の脚を幕板に2本のボルトで固定するようになっていました。

このままだと、脚の脱着はなかなか面倒ですね。

工具不要のノブボルト1本で脱着できれば、さぞ便利でしょう。

ただし、ボルト1本のみで幕板に固定すると、ボルトを軸として回転方向にぐらつく恐れがありますね。

脚を安定させるには脚の木口面で座面の重量を支えればいいです。

このベンチの場合、木口面を当てようとした座板はクギ留めのためあてになりません。
幕板に別の木片を取り付けて当てるようにしました。

脚の工作

購入した材料でベッド用の短い脚を作ります。
元のベンチの脚の方は、ベッド用と簡単に交換できるよう共通の取付穴を加工します。

ベッド用の脚の材料。
1×4材と1×2材が各1本、
18mm角の細い角材1本です。

カットするとき、最近作ったばかりの丸鋸ガイドが役立ちました。

カットするパーツは、ベンチ2台分で脚8本、貫(ぬき=補強材)4本、幕板に付ける木片8個。

メジャー付きストッパーのおかげで、墨付けしなくてもどんどんカットできました。

幕板の既存のボルト穴は使えないので、新たにノブボルトの穴を開けます。

2台で8か所あるので急がばまわれ‥
位置決めは、厚紙でゲージを用意したので楽にできました。

脚の方には、ボルトを受ける8M爪付きナットを打ち込みます。

座ぐりドリルでナットの厚み分ほど座ぐりをしてから、9mmの下穴を開けました。

先に下穴をあけてしまうと座ぐりの位置決めができないので、順序には注意。

爪付きナットを打ち込んだところ。

ベッド用とベンチ用、両方の脚に同じ加工を施します。全部で8本。

新たに作るベッドの脚に補強の貫(ぬき)を取り付けるところ。

貫本体とねじの位置決めは、脚の両面一体でゲージを作ったので簡単でした。

床を傷つけないよう、仕上げにフェルトを貼っています。

因みに、今回使用したノブボルトは8mm用。
適当な長さの市販のボルトを挿入して使うことができます。

こうして、省スペース・省マネーのなんちゃってダブルベッドが完成 ♪
まずは一人で、広々ベッドに寝てみようかな‥

慣れないと木工材料を正確にカットするのは難しいものですが、今回、作ったばかりのスライドレール式丸鋸ガイドが役立ちました。
同じ寸法なら、すいすいカット。
やっぱり「作業は道具」ですね。