DIYで解決♪ 乾燥時間が長くなった日立ドラム式洗濯乾燥機

日立洗濯乾燥機BD-V3400L 生活を楽しむ道具

ずいぶん前から、ドラム式洗濯機の乾燥運転が、使い始めの頃より長くなったように感じていました。
確か、ドライヤーのように電熱ヒーターの温風で乾かす方式。
このままだと、電気代が恐ろしいことになるのでは…

ということで、
自分でできる範囲の分解掃除をしてみました。
結果、時間の短縮を実感できるほど乾燥機能が復活したので、方法を紹介します。

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ドラム式洗濯乾燥機は分解掃除が必須なの?

日立洗濯乾燥機 ビッグドラムBD-V3400L

日立洗濯乾燥機BD-V3400Lの正面の写真

2011年頃の製品で、もう13年以上使い続けています。

今まで故障と呼ぶほどのトラブルはないのですが、数年前、Yシャツのボタンがドラムとドアの隙間にからまってちぎれたことがあり、サービスに依頼して点検してもらったことがあります。

その際、乾燥運転が「残り10分」の表示のまま、延々と終わらないことも伝えたところ、分解して内部の乾燥経路を掃除してくれました。
以来、乾燥時間が短くなって喜んでいたのですが、いつの間にか、また長く感じるようになりました。

いくら乾燥フィルターや糸くずフィルターのメンテをしていても、洗濯をすれば時間の問題で分解掃除が必要になる?
それがメーカー想定内の仕様だとしたら、なんだかもやもやしますね。

ネットを検索すると、同様の悩みは多いようで、自分で分解掃除した動画や記事がいくつも見つかります。
類似のケースを参考に、DIYで分解掃除をしてみました。

出張サービスを頼めば安くはないでしょうし、自分でやれたら、今後も安心ですしね。

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BD-V3400Lの乾燥経路の掃除

BD-V3400Lは、ヒートリサイクル乾燥といって、電熱ヒーターだけでなく、ドラムのモーターや送風の圧縮熱など、運転中に発生するあらゆる熱を乾燥風に利用するのが特長の一つです。

まあ、裏を返せば、長時間の乾燥運転が多大な電力を消費するからなんでしょうけど。
せっかくの特長を活かすには、衣類からの繊維くずで乾燥風の通り道が塞がれないよう、乾燥経路をクリーンに保つことが大事ですね。

分解掃除の準備

さて、
洗濯機上部の分解に取り掛かる前に、必要な道具をそろえます。
ドライバー、歯ブラシ、そしてピックアップツール。

分解掃除に使用する工具類。
ドライバー、ピックアップツールなど。

ピックアップツールは、手の届かないところに落ちたネジなどを拾うための道具で、細いチューブが自由に曲がります。
使うときは、取っ手のところのボタンを押し、先端の4本の爪で物をつかみます。

ピックアップツールの爪を開く操作

今回の作業は、洗濯機上部のカバーを外し、手の届く範囲の乾燥風経路を掃除します。

はじめに、給水ホースから。

洗濯機上部の給水ホースの状態

ねじ込み式のホースを外すと、給水口フィルターが現れます。

洗濯乾燥機の給水口

少量のゴミですが、ついでに取っておきました。

給水口フィルターのゴミ汚れ

あと、乾燥フィルターや洗剤ケースも外しておきます。

上部カバーの取り外し

上部のカバーを外すには、まず、最上部のパネルの両側に隠れているネジを外します。

矢印で示したのはネジ穴のフタ。
マイナス精密ドライバーなど、先のとがったもので抉れば取れます。
薄いプラスチック片なので、慎重に… 洗濯機の後ろに飛んだらトホホです。

BD-V3400Lの最上部パネルのネジ穴カバー

上部カバーの両側のネジを取ります。

BD-V3400Lの最上部カバーの留めネジ

最上部のパネルは、めくれば簡単に剥がれます。
このパネルの下にあるカバー固定ネジも外しておきます。

最上部カバーの取り外し方

カバーの後部には、3か所の黄丸のところにネジがあります。
外すときに洗濯機の後ろに落とさないように。

上部カバーを止めている3か所のネジの位置

あとは、カバー両側の矢印のあたりを広げる感じで、上に持ち上げれば上部カバーが外れます。

上部カバーの外し方

上部カバー裏側のツメ部分。

上部カバーの内側の構造

乾燥経路の繊維くずを取り除く

乾燥フィルターにつながっている矢印部分のカバーを外します。

どれだけ繊維くずが溜まっているのか、興味津々ですね。

カバーを取り外すと現れる送粉経路のカバー

カバーの上にある邪魔なコードのコネクタを外し…
留めてあるネジをすべて外します。

分解の邪魔になる配線コネクタの取り外し

送風経路のカバーを開けると現れた繊維くず

なんだか嬉しいくらいに溜まっていますね ♪

見えるところにあるゴミを片っ端から取っていきます。

送風経路の内側を塞いでいる繊維くず

粗かたごみを取り除いたら、ダクトを開閉するダンパーのようなものが現れて…

矢印の部分は、エコフラップ
乾燥時にはこれが開いて、メインモーターの熱を乾燥風に取り込むのだそうです。

しかし、あれだけゴミが溜まっていたら、身動きできなさそう…

ビッグドラムのエコフラップ

繊維くずは、結構、頑固に付着しており、なかなか取れません。
霧吹きなどで湿らせてやると、柔らかく崩れて取りやすくなります。

劣化したゴム製パッキンの汚れ落としは慎重に。
ピンクのシリコンカバーは、外してごみを取りました。

繊維くずを取り除いた乾燥風のダクト

下部に通じるダクトの奥の方は、どれくらい繊維くずが溜まっているのかわかりません。
ピックアップツールを使って、手探りでごみをつかみ取ります。

乾燥風ダクトの奥のゴミをつかむピックアップツールの爪

こんなのが、5~6回とれました。

ピックアップツールで取れた繊維ゴミ

思ったほど大量に取れなかったのは、あまり溜まっていないから…
だと、いいんですけどね。

カバーを取り付け、ダクトの部分は終了。
これだけ取れました。

分解掃除で取り除いた繊維ゴミの量

最後に、乾燥フィルター近くの経路を掃除します。

乾燥フィルターの挿入口

ライトで照らすと結構ありますね。
この程度なら送風には支障なさそうですが、ついでにきれいにしましょう。

乾燥フィルター近くのダクトの中に見えるゴミ

歯ブラシの柄を箸で延長。
掃除機のノズルを開口部に当てながら、掻き取りました。

乾燥フィルター近くのダクトは歯ブラシで掃除

これで、乾燥経路の掃除は終了 !

その後… 

奥さん
「洗濯時間、短くなったよー ♪」

分解清掃の終了後の運転の状態
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まとめ

洗濯乾燥機の乾燥時間がやけに長いなーとは感じていても、いつも同じ条件で洗濯するわけではないので、かなりひどくなるまで確信が持てません。
全く乾かないとか、乾燥経路の詰まりが故障レベルになるまで使い続けるユーザーも多いことでしょう。

洗濯乾燥機の乾燥フィルターや糸くずフィルターをこまめに掃除したところで、どうしても送風経路が詰まることはメーカーも把握しているでしょう。
ならば、ユーザー側で定期的にメンテができるよう、もっと簡単に分解できる構造にしてくれると有難いのですが。