『おしりだって、洗って欲しい。』
水洗トイレがどんどん普及していった時代、こんなフレーズがテレビから流れてきました。
しかも、しゃべっているのが不思議キャラの若手女優とあって、
ご飯どき、ポロリと箸を落とす人が続出したとか しないとか‥
40年前、お茶の間に衝撃を与えたウォシュレットのCMです。
「おしりを洗う」習慣は、今や当たり前。
ところが、最近、わが家のウォシュレットの調子が悪いのです。
このままでは、快適なトイレ習慣が脅かされる‥
壊れる前に、早めに取り替えることにしました。
温水洗浄便座の寿命
「わが家のウォシュレット」と言いましたが、実はTOTO「ウォシュレット®」ではありません。
あまりに浸透していてわかりやすいので。
本当はパナソニックのビューティ・トワレ。
新築のパナホームに設置してあったものから3代続いています。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/WF200011.jpg)
その3代目の DL-WF20も、すでに9年が経過したところ。
近頃、電源ランプの点滅とともに機能停止になるトラブルが頻発するようになりました。
いったんプラグを抜いて再度通電すれば回復するのですが、大体、電気製品がこうなると、もう長くはないです。
いつ壊れるのか、ご存知なのはトイレの神様だけ‥
温水洗浄便座の寿命というのは、一般的には7年から10年だそうです。
わが家では28年前の初代から2代目、3代目と、いずれも9年を過ぎた頃に壊れました。
この正確さはなんだか怪しい‥
「ビューティ・トワレ タイマー」が入ってる?
まさかそんな、相場並みの寿命だからかまいませんけどね。
善意にとらえれば、設計・製造技術のレベルが高くて製品の寿命が一定なのかも。
選んだ機種は「省エネでも快適」
超省エネのW瞬間式
温水洗浄便座は便座と洗浄水を温めるので、電気代も気になります。
いつトイレに駆け込んでも快適に使えるよう常に保温しておけばいいのでしょうけど、無人のときは電力がムダですね。
メーカーも、省エネと快適さの両立には腐心しているようです。
現在使用中のDL-WF20は、温水と便座暖房のW瞬間式という超省エネタイプ。
消費電力が少ないのが売りです。
使ってみて温水は問題なかったのですが、寒い時季、「便座あたためランプ」の点滅が点灯に変わるまで5、6秒かかります。
この待ち時間が意外に長く感じるのです。
なので、冬は予熱モードに切り替え、温め時間を短縮して使用していました。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/WF200021.jpg)
せっかくのW瞬間式でしたが、数秒間が待てない身には、温水のみ瞬間式でいいです‥
今度の4代目は、省エネと快適さのバランスで選ぶことにしました。
省エネで快適な瞬間式
ビューティ・トワレのラインナップには、
貯湯式、瞬間式(温水のみ)、W瞬間式(温水+便座)の各シリーズがあります。
カタログで年間電気代を見ると、貯湯式約3,810円、瞬間式2,240円、W瞬間式1,570円となっています。
節電のためには、使用直前の瞬間に温めるのが合理的ですね。
ただ、瞬間暖房便座にはイマイチを感じたので、温水のみの「瞬間式」にしました。
瞬間式のRQTKシリーズは、使用状況をAI学習して節電するので、便座は保温式でも、まあまあな省エネタイプ。
ワイヤレスリモコンで操作性もいいです。
グレードは DL- RQTK 20・40・50と、3段階あります。
主な違いは、
エコナビ(AI省エネ)、便ふた自動開閉、ナノイーX(便座・便器内の菌抑制)の有無。
財布の中身と相談して、通販で4万円弱の DL- RQTK40にしました。
エコナビ(AI省エネ)と便ふた自動開閉機能が付いた中間グレードです。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK40.jpg)
温水洗浄便座の取り替え工事
古いビューティ・トワレの取り外し
温水洗浄便座の取り替えは割と簡単です。
目の前に取り付け状態の見本がありますし、取説どおりに作業すれば、DIYが楽しめます。
必要な工具は、同梱されている板スパナのほか、モンキーレンチやドライバー。
リモコンの取り付け方法によっては、ドリルもあったほうがいいです。
あと、バケツも。
取り外しの際、注意すべきは床を水浸しにしないことですね。
手順を追っていくと、
まずは水道の栓を閉めます。
この止水栓はドライバーやコインで回せるタイプ。
板スパナのお尻で閉めました。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/WF200090.jpg)
ロータンクの水を一度流し、カラになっても給水しないことを確認します。
次は、本体内の水抜き。
バケツを置き、本体横の水抜き栓をドライバーでゆるめて外します。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/WF200110.jpg)
水抜き栓は水道水フィルターを兼ねてますね。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/WF200120.jpg)
さらに、リモコンボタンの「ビデ」と「温水温度」を2秒同時押しすると、ノズルあたりから残りが排水されます。
水抜きはこれで終わり、電源プラグは抜いておきます。
次は給水ホースを取り外します。
フレキシブルパイプのロータンク側。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/WF200170.jpg)
給水ホースと繋がっている分岐金具を水道管から外します。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/WF200180.jpg)
パイプ内の水が垂れてくるので水道管にタオルで巻いています。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/WF200190.jpg)
次は、本体を便座から取り外します。
矢印の脱着ボタンを押しながら便座を手前に引くと、取り外すことができます。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/WF200211.jpg)
便器に残っているのは、本体固定板。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/WF200220.jpg)
樹脂製のボルト・ナットで便器に固定されています。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/WF200241.jpg)
取り外した本体固定板。
丸囲みは、購入したビューティトワレに同梱されていたナット回しです。
手でも回せますが、専用工具を使えばラクですね。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/WF200271.jpg)
便器側の取り付け穴。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/WF200260.jpg)
最後にリモコンも外さなくてはいけませんね。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/WF200130.jpg)
ビューティー・トワレのリモコンホルダーの2つのネジ穴の間隔は、各機種共通のようです。
過去にホルダーの位置を変えたので、余計な穴があいてます。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/WF200281.jpg)
これにて取り外し完了。
ビューティ・トワレ DL- RQTK40 の取り付け
DL- RQTK40の全パーツです。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400030.jpg)
これは配管関係。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400060.jpg)
リモコンとひとセンサー。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400070.jpg)
取り付けの手順を追っていくと、
まずは給水ホースを本体に接続します。
抜け止めのクイックファスナーは、確実にはめ込んでフックを固定します。
ファスナーが軽く回り、ホースを引っ張っても抜けないことを確認したらOKです。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/09/RQTK400174-800x407.jpg)
次は、本体を便器に取り付けます。
取付用のボルト・ナット。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400180.jpg)
ボルトの頭を本体固定板の溝にスライドさせて差し込みます。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400190.jpg)
ボルトと便器の穴の位置を合わせて、本体を載せます。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400201.jpg)
本体の位置を調整しながら、裏側からナットで固定します。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400211.jpg)
次は配管です。
付属のパッキン。
材質と厚みの違いで4種類ありますが、白いのは今回使いません。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400241.jpg)
まず、給水ホース分岐金具の取り付け。
青パッキンを挿入して水道管に取り付けます。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400251.jpg)
次はフレキシブルパイプの取り付け。
分岐金具が一緒に回らないようスパナで保持しながらナットを締めこみます。
モンキーが逆向きなのは、狭かったので仕方なく‥
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400330.jpg)
フレキシブルパイプは、取り外したパイプを見本にして、予めほぼ似た形に曲げておきました。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400271.jpg)
指定の2.5mm厚のパッキンを挟みます。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400290.jpg)
タンクの中のボールタップが回らないよう、手で押さえながらナットを締めます。
一緒に回してしまうと、タンクの中でフロートが引っかかったりして、弁の機能を損ねてしまいます。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/09/RQTK400312.jpg)
配管終了。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400331.jpg)
最後はリモコンの取り付け。
ホルダーの取付穴の間隔が共通というのはいいですね。
既存のネジ穴を利用して新しいホルダーを取り付けました。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400410.jpg)
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400401.jpg)
「ひとセンサー」の方は新規の取り付け。
軽いので、強力な両面テープで貼りました。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400450.jpg)
本当は上側に障害物がない方がいいのですが、問題なく作動しています。
これで全て終了。
![](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2022/08/RQTK400472.jpg)
なんか気持ちいいですね ♪
やっぱり、快適トイレ習慣はやめられない‥