自転車の壊れたグリップシフトを、DIYで交換しました。
新しく取り付けたのは、シマノの6段変速「レポシフトSL-RS36-6R」。
この記事では、シフターの交換の方法や注意点、変速機の調整の仕方などを紹介します。
カチをなくしたグリップシフト
自転車が古くなって、最近はメンテナンスの機会が増えていたのですが、今度は6段変速機のグリップシフト部分が壊れたようです。なにせ10年以上も使っているので無理もないですね。
![壊れたグリップシフト](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter003.jpg)
以前は、カチカチと気持ちよくシフト位置が決まっていたんですが、近頃、チェーンがカチャカチャ音をたてたりして、位置の決まり方がルーズな感じだなーと思っていたところ、ついに全くシフトのカチカチがなくなりました。
変速はできるのですが、メリハリなくただズルズルと回るだけです。
グリップをよく見ると、部品の合わせ目にヘンな隙間ができています。機構の一部がどこか壊れたのでしょう。
![ぐっぶシフト破損の状態](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter001.jpg)
カチカチとともに価値を失ったグリップシフター。
古いグリップシフターの取り外し
ということで、また楽しいDIYができるなー と思いつつ、購入したのはこれ。
シマノのレボシフト。
![グリップシフト
シマノ TOURNEY - レボシフトSL-RS36-6R](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/fddb2c681cc5404efc3057427b96f7e6.jpg)
アマゾンで850円ほどでした。精巧な製品なのに、自転車のパーツは意外に安く手に入るんですね。
![シマノ TOURNEY - レボシフトSL-RS36-6Rの梱包](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter036.jpg)
まず、ゴムのグリップを抜きます。
今回は簡単にぬけましたが、抜きにくいときはブレーキクリーナーなんかを吹くといいようです。
![自転車ハンドルのグリップの取り外し](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter006.jpg)
グリップシフターを取り外すときは、六角レンチでスクリューを1本を緩めるだけです。
![壊れたグリップシフターの取り外し](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter009.jpg)
ワイヤーがディレーラー側と繋がっているので、赤矢印のナットを緩めて外します。
![ディレーラーから変速ワイヤーの取り外し](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter037.jpg)
![ディレーラー部分
変速ワイヤーの取り付けナット](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter016.jpg)
アウターワイヤーからワイヤーを抜くので、アルミキャップの付いた端っこの部分はペンチでカット。
![アウターチューブからの変速ワイヤーの抜き取り方法](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter018.jpg)
取り外し完了。
![グリップシフターとワイヤーを取り外したところ](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter019.jpg)
新しいSHIMANOレボシフトの装着
アウターワイヤーに新しいワイヤーを通す前に、スプレーグリスを中に吹き込みます。ワイヤーにグリスを塗ってもいいです。
![アウターワイヤーにグリースを抽入](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter023.jpg)
![アウターワイヤーにインナーワイヤーを通す](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter025.jpg)
新しいレボシフトの取り付けも、スクリュー1本締めればOKです。
![レボシフトの取り付け](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter027.jpg)
次は、後ろのディレーラー側でワイヤーを固定するのですが、その前に、ハンドルのレボシフターをトップギア(6速)にした状態で、右手でペダルを回しながら後ろのディレーラーを左手で押して、チェーンを3速か4速の位置に変えておきます。
何故かというと、アウターケーブルに通したワイヤーにはテンションがかかっていないので、ワイヤーにどうしても遊びができます。3速か4速のギア位置でワイヤーを固定すると、ディレーラーがバネの力で戻ろうとする分、遊びが吸収され、およそ6速あたりの位置に落ち着くからです。
![変速ワイヤーを固定するときのコツ](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter029.jpg)
ワイヤーの固定部分には溝があるので、きちんとワイヤーが溝に入っていることを確認してナットを締めます。余りは適当な長さを残してカットします。
![変速ワイヤーの固定方法](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter030.jpg)
ワイヤーの先のカバーは、元のアルミキャップの使い回しです。(あとで気付いたんですが、梱包の箱のふたの裏に新品のアルミキャップがテープで貼りつけてありました。)
最終的なディレーラー位置の調整は矢印のツマミを回して微調整します。
時計回り(右)だとディレーラーが外側に、逆だと内側に寄っていきます。
![変速ワイヤーの微調整の方法](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter038.jpg)
微調整も終えて、これで完成! と思いきや…
なんかヘンだぞ!
一見、良さそうなのに、サドルにまたがったらシフトのナンバーが見えないよー
![誤ったレボシフトの取付方法](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter031.jpg)
インジケーターが前を向いている…
ブレーキレバーのステーを上にしたのが間違いだった!
元のシフターと同じにと、ほとんど考えずに取り付けたもので。
![レボシフトのインジケーター](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter032.jpg)
気を取り直して、もう一度脱着。今度はブレーキレバーを下に…
![レボシフトの正しい取付位置](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter034.jpg)
今度はインジケーターが手前を向いて、バッチリ確認できます。
![取り替え完了
シマノ TOURNEY - レボシフトSL-RS36-6R](https://tanoshii-diy.com/wp-content/uploads/2020/06/sifter035.jpg)
やっと、完成。
シマノの製品はよくできていますね。
軽い操作でカチカチと、とても気持ちよく変速できます。
これでまた、自転車に乗る機会がグンと増えそう…
![](http://image.moshimo.com/af-img/0068/000000004150.gif)
![](http://image.moshimo.com/af-img/0032/000000001222.gif)