自転車の壊れたグリップシフトを、DIYで交換しました。
新しく取り付けたのは、シマノの6段変速「レポシフトSL-RS36-6R」。
この記事では、シフターの交換の方法や注意点、変速機の調整の仕方などを紹介します。
カチをなくしたグリップシフト
自転車が古くなって、最近はメンテナンスの機会が増えていたのですが、今度は6段変速機のグリップシフト部分が壊れたようです。なにせ10年以上も使っているので無理もないですね。

以前は、カチカチと気持ちよくシフト位置が決まっていたんですが、近頃、チェーンがカチャカチャ音をたてたりして、位置の決まり方がルーズな感じだなーと思っていたところ、ついに全くシフトのカチカチがなくなりました。
変速はできるのですが、メリハリなくただズルズルと回るだけです。
グリップをよく見ると、部品の合わせ目にヘンな隙間ができています。機構の一部がどこか壊れたのでしょう。

カチカチとともに価値を失ったグリップシフター。
古いグリップシフターの取り外し
ということで、また楽しいDIYができるなー と思いつつ、購入したのはこれ。
シマノのレボシフト。

アマゾンで850円ほどでした。精巧な製品なのに、自転車のパーツは意外に安く手に入るんですね。

まず、ゴムのグリップを抜きます。
今回は簡単にぬけましたが、抜きにくいときはブレーキクリーナーなんかを吹くといいようです。

グリップシフターを取り外すときは、六角レンチでスクリューを1本を緩めるだけです。

ワイヤーがディレーラー側と繋がっているので、赤矢印のナットを緩めて外します。


アウターワイヤーからワイヤーを抜くので、アルミキャップの付いた端っこの部分はペンチでカット。

取り外し完了。

新しいSHIMANOレボシフトの装着
アウターワイヤーに新しいワイヤーを通す前に、スプレーグリスを中に吹き込みます。ワイヤーにグリスを塗ってもいいです。


新しいレボシフトの取り付けも、スクリュー1本締めればOKです。

次は、後ろのディレーラー側でワイヤーを固定するのですが、その前に、ハンドルのレボシフターをトップギア(6速)にした状態で、右手でペダルを回しながら後ろのディレーラーを左手で押して、チェーンを3速か4速の位置に変えておきます。
何故かというと、アウターケーブルに通したワイヤーにはテンションがかかっていないので、ワイヤーにどうしても遊びができます。3速か4速のギア位置でワイヤーを固定すると、ディレーラーがバネの力で戻ろうとする分、遊びが吸収され、およそ6速あたりの位置に落ち着くからです。

ワイヤーの固定部分には溝があるので、きちんとワイヤーが溝に入っていることを確認してナットを締めます。余りは適当な長さを残してカットします。

ワイヤーの先のカバーは、元のアルミキャップの使い回しです。(あとで気付いたんですが、梱包の箱のふたの裏に新品のアルミキャップがテープで貼りつけてありました。)
最終的なディレーラー位置の調整は矢印のツマミを回して微調整します。
時計回り(右)だとディレーラーが外側に、逆だと内側に寄っていきます。

微調整も終えて、これで完成! と思いきや…
なんかヘンだぞ!
一見、良さそうなのに、サドルにまたがったらシフトのナンバーが見えないよー

インジケーターが前を向いている…
ブレーキレバーのステーを上にしたのが間違いだった!
元のシフターと同じにと、ほとんど考えずに取り付けたもので。

気を取り直して、もう一度脱着。今度はブレーキレバーを下に…

今度はインジケーターが手前を向いて、バッチリ確認できます。

やっと、完成。
シマノの製品はよくできていますね。
軽い操作でカチカチと、とても気持ちよく変速できます。
これでまた、自転車に乗る機会がグンと増えそう…

