アルミホイールのガリ傷をDIYで補修しよう【化粧の極意】

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前のページでは、補修に必要な材料や道具をそろえるところまで紹介しました。
いよいよ補修に取り掛かります‥

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塗装の下地を整える

塗装をきれいに仕上げるには、下地づくりが大事ですね。

準備するときに、ふと思いました‥
クルマのキズ直しって女性の化粧と同じかも?

  • クルマ‥凸凹をパテ埋め ⇨ プラサフで下塗り ⇨ 仕上げ塗装
  • 奥さん‥コンシーラー ⇨ ファンデーション ⇨ フェイスパウダー

キズ直しを女性の化粧に例えるとは、なんて大それたこと‥

つまらない妄想でした

パテで傷を埋める

まずはパテ埋めに全力を投入!

手始めに、凸凹のキズの凸を、600番のペーパーで均します。

アルミホイールのガリ傷の補修作業①
補修前のガリ傷

凸が残らず凹だけになるようきれいに研ぎます。

アルミホイールのガリ傷の補修作業②
ペーパーがけ

凹を埋めるパテ。

アルミホイールのガリ傷の補修作業②
アルミパテ

プラ板などに台所ラップを敷いて、取説どおりにパテと硬化剤を混ぜ合わせます。
ラップを敷くと、後始末は丸めて捨てるだけなので簡単。

アルミホイールのガリ傷の補修作業③
アルミパテの使用方法①

パテは、盛りすぎると研磨が大変、足りないと、後でもう一度盛らないといけなくなって2度手間になります。

アルミホイールのガリ傷の補修作業③
アルミパテの使用方法②

硬化を待って、ペーパーで水研ぎし、指で撫でてもわからないくらいまで滑らかにします。

アルミホイールのガリ傷の補修作業③
アルミパテの使用方法③

マスキングをして、塗装の準備完了。

早く エアブラシ 使ってみたい…

プラサフで下地塗装

さて、やっと塗装の段階に来ました。

パテで滑らかになった面に、下塗りのプラサフを塗ります。

プラサフは、プライマーとサフェーサーが合体した下塗り塗料です。
下地の表面を均し、塗料の密着性を高める効果があります。

プラサフのスプレー缶から中身を取り出すには、
スプレーボタンの口にストローをくっ付け、紙コップの中に吹いて、塗料を溜めます。

アルミホイールのガリ傷の補修作業④
プラサフの使用方法①
アルミホイールのガリ傷の補修作業④
プラサフの使用方法②

中蓋付の保存容器に移せば、後の扱いがラクになります。
容器はホームセンターの塗料売り場で見つけました。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑤
塗料の調製①

エアブラシで吹き付けるには、塗料をかなり薄めないといけませんね。
容器を傾けたとき、サァーッと塗料が垂れて底が見えるくらいの粘度でしょうか。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑤
塗料の調製②

塗装する前に、塗料が撥かないよう、シリコンオフで下地の油分を拭き取ります。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑥
シリコンオフ

エアブラシでプラサフを吹き付けます。
新聞紙相手に吹き具合を確かめただけで、ほぼいきなりの本番ですが、意外にうまくいく感じ。
垂れないよう吹き付け具合を加減できるし、こういった小さい面積には最適ですね。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑦
プラサフの吹き付け
アルミホイールのガリ傷の補修作業⑧
プラサフの研磨①

ペーパーで水研ぎして、指で撫でても全くわからないように滑らかにします。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑧
プラサフの研磨②

これで下地は完成。

でも、今回の補修で一番大事な同色の塗料が用意できていません。

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仕上げの塗装

試行錯誤の色合わせ

3本のタッチアップペイント。
「黒」と、「現物より白っぽいシルバー」、「現物より金色っぽいシルバー」。

調色に使用するタッチアップペイント

これを混ぜて、できるだけホイールのカラーに近づけたい。

まず「金色っぽいシルバー」をベースに「白っぽいシルバー」を、似た色あいになるまで加えていきました。
これだけだとホイールよりもかなり明るい感じなので「黒」を少し加えてみます。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑨
塗料の調色①

ホイールの色と比べるため、ホイールに食品ラップを被せ、筆で試し塗りをしました。
透けて見えるホイールの色と見比べ、濃さが足りなければさらに黒を少し加えて塗ってみます。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑨
塗料の調色②

暗くなりすぎると、明るさと色合いを戻すのが結構大変なので、黒は足しすぎないよう気をつけて。

10回くらい繰り返して、ほぼ違和感がないくらいに似てきたところで、調色は完了。
ほんとに試行錯誤ですね。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑨
塗料の調色③

同色塗装と仕上げのクリアー

一番難しいと思っていた色の調整がなんとかできたので、楽しくなってきました。
早く塗ってみたい。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑩
塗装①

シリコンオフで下地の油分をとってからエアブラシで吹きます。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑩
塗装②
アルミホイールのガリ傷の補修作業⑩
塗装③

乾いたらペーパーを軽くかけ、仕上げはクリアー塗装です。
クリアー塗料もプラサフ同様、スプレー缶から取り出しました。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑪
クリアー塗装①

エアブラシ用にラッカーうすめ液で希釈します。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑪
クリアー塗装②

クリアー塗料を上塗りしたところです。
塗り方がへたくそなのか、塗装面は艶消し状態になっています。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑪
クリアー塗装③

クリアーの境目がうっすらとわかりますね。
コンパウンドで磨くと分からなくなって、艶も出るでしょう。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑪
クリアー塗装④

最後はコンパウンド磨き

粒度が3種類あって、キズ消しから鏡面仕上げまでできるコンパウンド。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑫
コンパウンド仕上げ①

3000番の次に、7500番で仕上げます。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑫
コンパウンド仕上げ②
アルミホイールのガリ傷の補修作業⑫
コンパウンド仕上げ③
アルミホイールのガリ傷の補修作業⑫
コンパウンド仕上げ④

よくよく見ると、若干、黄色みがかっているような…

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑫
コンパウンド仕上げ⑤
アルミホイールのガリ傷の補修作業⑬
仕上がり状態①

角度や光の当たり具合で印象が違いますが、いずれにしても「ここ修理したよ」と指して、目を凝らして見たときにやっとわかるぐらいです。

アルミホイールのガリ傷の補修作業⑬
仕上がり状態②

タイヤローテーションして前輪に装着。

まず気づく人はいません。自分としては上出来 ♪

見ていた奥さんが言いました。
きれいだけど、手間ひまかかり過ぎ‥
修理屋さんやっても商売にならないね! 

ガリ傷の補修は初めてですが、難しい塗装のハードルをエアブラシがかなり下げてくれました。
思った以上に使いやすくて、これからもいろいろDIYに役立ってくれそうです。