DIYでN-VAN用 MGRベッドキットのベーシックを簡単フルベッド化

Title image of a blog that shows how to easily convert a basic MGR bed kit into a full bed ベーシック仕様のMGRベッドキットを簡単にフルベッド仕様にする方法を紹介するブログのタイトル画像 クルマのメンテはDIYで

N-VANに取り付けたMGRベッドキットに手を加えて、簡単にベーシックとフルのコンバートができるようにしました。

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品質の良いMGRベッドキット

MGRのベッドキットは評価が高いです。

梱包を開いたとき、そのわけがすぐわかりました。
パーツの納め方もきれいですし、フレームを束ねているストレッチフィルムは、簡単に剥がせるよう目印の白いテープが貼られています。

梱包を開いたMGRカスタムのベッドキット

さらに、10数個あるノブボルトが個包装とは‥ 
まあご丁寧に、という感じ。

N-VAN用MGRベッドキットの丁寧な梱包状態(ノブボルト)

部材の加工精度がいいので、組み立て始めたらスムーズに完成できます。

フレームが組みあがった状態のN-VAN用MGRベッドキット

組み立てに関しては、You Tubeにメーカーの懇切丁寧な動画がありますし、あえて記事に取り上げるほどの注意点やコツといったものがないのが、ちょっと寂しいくらいです。

完成した状態のN-VAN用MGRベッドキット
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ベーシックキットとフルキットの違い

購入時にベーシックかフルかで迷ったのですが、甲乙つけがたいならばと、価格の安いベーシックキットにしました。

両者の違いは、運転席側のベッドスペースの作り方にあります。
両者とも、車中泊するときは、運転席を動かしてスペースを拡げることになります。
その拡げる方法によって快適さや使い勝手が違い、好みが分かれると思います。

フルベッド仕様

助手席側は、シートバックも含めたベッド長が208cmと十分。

メリットとしては、
運転席側に、164cmの平らなベッドができます。

ベーシックキットとフルキットの違い①
フルベッド仕様のベッド寸法
ベーシックキットとフルキットの違い②
フルベッド仕様を右サイドから見た状態
メーカーHPから

相対的なデメリットとして、
運転できる状態からフルベッドにする際、床板を2枚外し、延長フレームを2本追加する必要があります。
荷物をたくさん積んでいたりすると、結構、面倒だと思います。
また、運転席とベッド側が背もたれで隔てられるため、シート上に置いた荷物に手を伸ばしにくいという点もあります。
価格もベーシックより5~6千円高くなります。

ベーシックベッド仕様

助手席側のベッド長はフル仕様と同じです。

デメリットとして、
運転席側の床板部分は138cmしかないので、大人の身長には足りません。
不足分は、運転席の背もたれをベッドの一部にして補うので、まっ平らでないのが残念なところです。

ベーシックキットとフルキットの違い③
ベーシック仕様のベッド寸法
ベーシックキットとフルキットの違い④
ベーシック仕様を右サイドから見た状態
メーカーHPから

相対的なメリットとして、
ベッドにする際のフレームの着脱は、シート後方の1本を外すだけ。あとはシートの背もたれを後ろに倒しベッドと段差の少ない位置までスライドさせればOK。フル仕様よりも簡単です。
また、運転席側がひらけた空間になって利用しやすいです。

さて、いろいろ頭では考えてみたものの、実のところは使ってみないとわかりませんね。

フルにしてもベーシックにしても、ベッドの状態のままでは運転できないので、ベッドのセットと復元の煩わしさは、ポイントの一つでしょう‥

届いたベーシックキットを組み立ててみたら、簡易的にフルベッドにできる方法を思いついたので、DIYしてみたくなりました。

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ベーシックとフル、簡単にコンバートする改造

フルベッドにするシンプルな方法とは

運転席の後方部分をチェックしてみると、多少のDIYをすればフルベッド化できそうで、ベッドのセットと復元がオリジナルより簡単にできそうです。
気分次第で、簡単に使い分けられたらいいですね。

ベーシックのフレームに、フルベッドの床板レイアウトを重ねてみると‥

ベーシックのフレームとフルベッドの床板レイアウトの合成

画像からわかるように、黄色のマークのところに支えがないと床板がひっくり返ってしまいます。
逆にいうと、この3か所を支えればフルベッドにできるということですね。

DIYでフルベッド用のパーツを追加

支柱

支えが必要な運転席後ろ2カ所は、フロアが傾斜している上、シートレールがあるため、支柱を置くのは難しい感じ。

N-VAN運転席下にあるシートレール

でも、発想を変えると、シートレールは水平だし、レールの溝にはまるようにすれば支柱は安定しますね。
溝にフィットする支柱のベースを作ればいいのです。

板切れでも作れそうですが、自由に造形できる3Dプリンターで自作しました。
支柱はアジャスターを取り付けたイレクターパイプ。

ベーシック仕様のベッドキットをフルベッド仕様に改造するためのパーツ①
支柱と脚ベース

画像のようにベースをアジャスター化して支柱の一部にします。

ベーシック仕様のベッドキットをフルベッド仕様に改造するためのパーツ②
アジャスター部分

床板に取り付けたところ。
この支柱は、スポンと抜いて取り外せますが、付けたままでも邪魔になりません。

ベーシック仕様のベッドキットをフルベッド仕様に改造するためのパーツの取付状態

レールの上に置いた状態。
アジャスターで高さ調整ができます。

シートレールに設置した追加の支柱

中央部の支柱は、1本で2枚の床板を支えることになります。
ここは、ホームセンターで見つけたプラ製の床束(城東テクノYS-1827B)にしました。

後部支柱として使用するプラ製床束

床束は高さ調整自在、最大圧縮荷重1,415㎏だなんて、申し分ありません。
必要な時、床下に置くだけです。
価格が700円足らずとは、コスパも抜群ですね。

後部支柱の設置状態

追加の床板

追加する床板は、26cm×63cm。
約90cmの1×12材(厚さ19mm、幅280mm)をカットし、切り売りのパンチカーペットを張りました。

ベーシック仕様をフルベッド仕様にするために追加する床板①
外観

タッカーでカーペットをバチン、バチン‥
ホッチキスのような針が刺さります。

ベーシック仕様をフルベッド仕様にするために追加する床板②
カーペットの貼り付け

まあまあな出来栄え。

ベーシック仕様をフルベッド仕様にするために追加する床板③
裏面の状態

キットの床板は20mm厚なので、ほぼ段差はできません。

ベーシック仕様をフルベッド仕様にするために追加する床板④
使用状態

シンプルな手順でフルベッド

ベーシック仕様からフルベッドにするのはとても簡単!

これはフルベッドにする前の状態。

ベーシック仕様からフルベッドにする手順①
ベーシック仕様のベッドの状態

① 運転席を前に移動し‥

ベーシック仕様からフルベッドにする手順②
運転席シートを最前部に移動

② 床板を前にずらしてシートレール上に支柱を載せ‥
ぽっかり空いた床下の隅に、床束を置きます。

ベーシック仕様からフルベッドにする手順③
運転席後ろの床板を前に移動し支柱を設置

③ 追加の床板を置いたらフルベッド!

ベーシック仕様からフルベッドにする手順④
追加の床板を設置して完成

フレーム着脱の煩わしさもなく、シンプルな手順でフルベッドにできるようになりました。

ところで、置いてみたらあまりに違ったカーペットの色‥
なにせ、DIYですから。