おうち焼き肉をするとき、悩まされるのが強烈な煙とニオイ。
そんな油煙を全部吸い込んで、外に排出することができたら問題解決ですね。
自宅の環境に合わせてちょっと工夫すれば、焼き肉屋さんにあるようなダクトが安価な材料で作れるんです。
実際に使い、重宝している手作り焼き肉ダクトを紹介します。
新築のダイニングで まさかの焼き肉!
新築の息子夫婦の家を訪ねたときのこと、
いいお肉があるので晩ごはんは焼き肉にしよう、と言ってくれたのですが‥
うーむ、新築のダイニングで焼き肉なんて‥
そんな恐ろしいこと、していいの?
わが家の場合、油煙を気にしてスモークレスのコンロを使っています。
イワタニの「やきまる」くんです。
「やきまる」くんは、イワタニが2年かけて開発したカセットガスの焼き肉グリル。
それでも、目に見えない油煙が飛散するのか2,3日はニオイが残ります。
たぶん、壁紙なんか、それなりに油で黄ばんでいくのかな‥
なんて思いながらきれいな壁を眺めていると、言い出しっぺの本人が段ボール箱を抱えてきて、準備しようと言いながら、なにやら組み立て始めました。
ちょっとガラクタっぽい中に、洗い桶やアルミの筒が入っている‥
おおー、ひょっとして焼き肉屋さんで見かける排煙ダクトではないか。
洗い桶は煙の吸い込み口だな、きっと。
高性能な排煙システム
安価な材料でDIY
洗い桶を加工した時の画像がありました。
フード部分の材料は換気扇フィルターと洗い桶。
どちらもダイソーでお見掛けする商品ですね。
そして洗い桶に取り付けるダクトコネクター、これは専用品。
薄いプラスチック製なので、裏返してホールソーで穴を開けるときヒビが入ったようです。
木材なんかを下地に置いて開けると、穴の周辺に無理がかからなくてうまくいくと思います‥
ダクトコネクターをはめこんで‥
アルミテープでしっかり固定。
換気扇フィルターが内側にピッタリ収まって、いい感じですね。
固定するには端のアルミを折り曲げるだけなので、簡単。
組み立てもカンタン
どんな形なるのか興味津々、どれどれ‥
いざ組み立て開始。
まず、テーブルの近くの窓に排気穴を開けた窓パネルを取り付けます。
パネルは、これも100均で購入した板を工作したものです。
穴は直径10㎝、3つ折りにたためるよう蝶番でつないであります。
(奥のパンダさんは気にしないでくださいね‥)
使うときは、サッシのタテヨコのミゾに差し込んみ、戸を閉めれば固定できます。
パネルの穴にダクトファンの排気口が入ります。
ダクトファンを窓枠手前の台部分に乗せて排気口を穴にはめ込み、吸気側にはアルミダクトをステンレスクランプで固定します。
アルミダクトは3m長のもの。ホームセンターで700円くらいです。
ダクトファンは、突っ張り棒で上部を押さえて固定しています。
不安定な感じは見ての通りですが、触らなければ大丈夫。
このダクトファン、他のパーツが100均商品だけにひときわ本格的ですね。
能力はというと‥
回転数1850-2200(rpm) 、通風量198-165(㎥/h)となっています。
数字ではピンときませんが、回してみたら、静かですし風量十分な感じです。
洗い桶とダクトをクランプで接続‥
できたぞ、手作り排煙装置。
排煙の効果絶大
垂れさがったビニールひもと洗い桶のフードがいかにも手作りな感じ‥
チープなところはご愛嬌、「おうち焼き肉」にかける情熱がにじみ出てますね!
敬意をこめて「高性能排煙システム」と呼んであげよう‥♪
さて、その性能やいかに‥
油煙をうまく吸い込んで排気できれば、焼き肉であろうが串揚げであろうが恐るるに足らず。
それにはフード部分の大きさや形状、そして送風量がカギですね。
準備完了、4人でコンロを囲んで焼き肉パーティです。
使用中の写真が欲しかったのですが、ビールと美味しいお肉に目がくらんで撮り損ねてしまいました。
途中、プラスチックのフード(洗い桶)は熱で変形しないか心配でしたが、炎が外に出ない焼き肉コンロなので問題なし。
フードに手をかざすとかなりの風量を感じるので、熱がフード内に溜まらないのでしょう。
でも、炭火コンロのように滴る脂で炎が立ち昇るような場合は、控えた方がいいような気がします‥
さて、後片付け後のニオイ残りはほとんどありません。
直後なので鼻がマヒしているだけかもと思いましたが、翌朝部屋に入ったときも、ニオわなくてびっくり。
効果絶大でした。
というわけで、この高性能排煙システムがわが家にも欲しい。
次のDIYのテーマはこれに決まり‥
ということで‥
わが家バージョン、作っちゃいました!