スケルトンに加工したタイトル画像、ちょっとヘンな見え方ですけど‥
パナホームのトイレ用照明一体型換気扇「あかりファン」です。
数年前からファンの回転音が大きくなっていて、注意深く聞くと、ゴロゴロ感の混じった音です。
ベアリングの傷みと思われるので、DIYでファンモーターを交換修理してみました。
便利な「あかりファン」
あかりと換気が全自動
わが家のパナホームは築28年。
1階と2階のトイレには、「あかりファン」という照明・換気扇一体型の器具が取り付けてあります。
ドアのラッチ受けに内蔵された「アクトスイッチ」で、ドアがあくと点灯、ファンも回るという仕掛けになっています。
スイッチの名前まんまですね。
あかりは数秒間かけてじわーっと明るくなり、夜中の寝ぼけ眼でもまぶしくありません。
また、点灯時に調光するため、中のクリプトン電球は滅多に切れません。
退出する際も自動消灯ですが、ファンの方は、退室後の10分間、遅延タイマーで換気を続けます。
ことほどさように便利な「あかりファン」なんですが‥
難を言えば、たまによその家でトイレに入ったときに、暗くて一瞬焦ったり、出る際にも切り忘れたりします。
生活が便利になるほどに、人はダメになってしまうかも‥
メーカー専用設備の泣きどころ
もう30年近く故障のないあかりファンですが、普段、あまり使っていない2階のファンがグオーンという大きな異音を発するようになりました。
圧倒的に使用頻度が多い1階トイレのファンの方は、変わらず静かに回転しています‥
あまり使用しないのが逆によくないのでしょう。
機械は適度に使わないと、かえって傷みが早いですから。
交換用にあかりファンの後継品をネットで探してみたのですが、これといった情報がありません。
下の画像にあるMSL06175というのが最後の機種みたいですが‥
少ない情報の一つに、「あかりファン」はパナソニックホームズ(旧パナホーム)の専用設備で一般には入手が難しく、交換を依頼すると6~7万円、というのがありました。
後継品に替えられたとしても、なかなか侮れない値段というか、
トイレの照明と換気扇に7万円とはキビシイ‥
パナホーム専用設備なので、機能やデザインの一体性は申し分ないのですが、いざ故障すると費用が高額になるのが泣きどころですね。
DIYを標榜する身としては、
ファンモーターさえ交換できればいいんですけど‥
「あかりファン」のファンモーター交換
見つけたのはオムロン製モーター
あかりファンのカバーを外したところ。
使用されているのは12cm角、25mm厚の ACモーターです。
ネットで探してみたところ同等品がありました。
外形が同サイズの、オムロン R87F-A1A13LP。
消費電力(60Hz)は元の10Wより少し大きい12Wで、低回転型となっています。
リード線がないタイプなので、アマゾンでコネクタ付きコード(R87F-PC-20)も一緒に購入しました。
価格は合わせて約 3,500円。
これで修理できたら、随分安上がりですね。
ファンモーターの交換作業
交換作業は簡単ですが、屋内配線との接続を伴うので電気工事士の資格が必要です。
まずは、はめ込み式のカバーを取ります。
カバーには上側に3か所と下側に2か所の凹があり、本体側の凸にはまっています。
上側中央の凸凹は引いても外れない造りなので、側面を両側から押して、カバー下部をたわませるようにしながら手前に引いて外しました。
本体を取り外す前に、まずはブレーカーを切っておきます。
ターミナルにあるケーブルの赤白線を外し、本体は6か所のビスを抜いて取り外します。
壁の穴から突き出ているのは、台風の時などに風雨を遮断するダンパーの取っ手です。
取り外したあかりファンの本体とカバー。
本体とカバーの凸凹部分。
端子台の上側にある基板は、換気扇の遅延回路でしょう
矢印のところに、換気扇の動作切り替えスイッチがあります。
通常の動作は入室と同時に換気しますが、寒い季節には、このスイッチで換気開始を退室後に変えることができます。
左が新しいモーター。
旧モーターの方は、コードにコネクタが付いています。
新しいモーターにコードのプラグを挿し‥
コードは適当な長さにカット、旧モーターに付いていたコネクタをハンダ付けしました。
ACファンなので極性はありません。
コネクタを挿して本体に取り付け。
コードがUターンしているのは、コネクタの向きの関係でやむなくです。
元の場所に戻して、完成!
新しいモーターは軽快な音で、嘘のように静かになりました。
こんなふうに修理すると愛着が湧きますね。
年数を経た電子回路がいつまでもつかわかりませんが‥
壊れるまで大事に使わなくては。