ブルーレイレコーダーは、パソコンと同様、内蔵されたハードディスクが壊れると使用不能になります。
でも、あきらめるのはまだ早い‥、自分で直せる場合があるのです。
機種は、三菱 REAL DVR-BZ240。
HDDを新品に交換し、修理用のサービスメニューから初期状態に戻すことができました。
HDDの交換方法やサービスメニューの起動方法、思いがけない不具合の例などを紹介します。
ついに出た非情のメッセージ
2011年頃に買ったBDレコーダー 三菱 REAL DVR-BZ240 。
このBDレコーダーにはCMカット機能がついています。
番組を提供する側にとっては許すまじき機能ですね。
民放連からの強い風当たりで、当時、高評価だった三菱のレコーダーも新発売する機種からCMカット機能が外されることになり、在庫のあるうちに‥と手に入れたものです。
ただ”魚心あれば水心‥”というか、実は「時短再生」を謳って類似の機能を搭載した機種が、今でもあるようなんですけどね‥
このレコーダーのHDDは500GBですが、買って間もない頃にネット情報を真似て1TBのHDDに換装しています。
録画時間が2倍、トクした気分で使っていました。
それからかれこれ10年。
HDDの宿命からは逃れられず、ついに‥
そういえば、近頃、起動が遅かったり、画面が固まったりしてたなー‥
HDDの入れ替えはDIYで
ダメもと覚悟の特価品
これはもう、ハードディスクを交換するしかありません。
ネット情報では、同じスペックのHDDでも、レコーダーとの相性があるとかないとか‥
現在販売されているHDDとの相性なんてわかりません。
ダメもと覚悟でとにかく安いものをと、税込特価5千円の HDDを購入。
Western Digital WD 10EZEX
1TB 7200回転、キャッシュメモリ64MB
サービスモードで意外に簡単
オーディオラックから取り出したDVR-BZ240本体。
重いラックを動かし、ケーブル類を外すのはひと苦労ですね.
筐体の天板は、左右1本づつ、背面3本のネジを外すだけで、簡単に外せます。
天板を取り去ったところ。
基板とHDDとBD/DVDドライブ‥
中はパソコンみたいですが、平板な構成なので、HDDの交換はラクです。
元のHDDは、HITACHI製 。
新しいWD製HDDに交換できるかどうかわからないので、取り替える前に、仮に接続して、確認してみます。
まず、新しいWD製HDDの方に電源ケーブルとSATAケーブルを挿し替えます。
おっと、レコーダーとテレビを接続しておかないといけませんね。
修理用のサービスモードで起動するには、本体のボタンを使用します。
チャンネル下げボタンと電源ボタンを10秒間ほど同時押しすると、サービス画面が現れます。
サービス画面というのは、メーカーが修理で使う裏メニューなので、通常は取説に記載されていません。
画面の指示に従い、リモコンで「HDDフォーマット」を選択して実行。
その次に「シリアルNo.更新」を実行。
ソフト的な更新作業はこれだけです。
電源を入れ直して、リモコンで操作してみると‥
思い通りに反応してくれる。
しめしめ‥ 手間と費用がムダにならなくてよかった、と ほっとする瞬間ですね。
関門はあっけなく通過。
新旧HDDの載せ換えをします。
4本のビスを抜いて、HDDをマウント金具ごと本体から外します。
本体から外したところ。
HDDを外した本体側。
新しいWD製HDDに付け替え。
マウント金具にはシリコンゴムのインシュレーターを介してHDDが取り付けてあります。
HDDから出るわずかな騒音や振動の対策なんでしょうね。
新しいHDDをマウントに装着。
本体に取り付けて、ケーブルを接続したらHDD換装は終わりです。
ラックにセットし直して、これで当分大丈夫、めでたしめでたし。
試しにBSの「孤独のグルメ」を録画予約。
バッチリとれました。
さて‥???!
翌晩、再び録画予約しようとすると、起動はしたものの、なんだか動きがおかしい。
しかも、前日に録画したはずの「孤独のグルメ」がリストから消えている!
そのうち「WAIT」の表示のまま、固まってしまいました‥
電源ボタン長押しで強制的にOFF。
原因はなんだろう?
HDDの換装手順は、なんら問題なかったのに‥
あー、またレコーダーをラックから取り出さないといけない
夜も更けて、重い気分で床に着いたのでした。
翌日、原因がわかりました。
見つかったのは、「ないとは言えないけど、まさかねー」レベルの問題。
解決は、次のページで。