Fusion360のマニュアル本、「マスターズガイド」を片手に、練習用作例の4つ目までたどり着きました。
そろそろモチベーションアップのために、オリジナルで何か生活に役立つグッズを作ってみたい。
複雑でなければ、今のスキルでもできるものはあるだろうし…
ということで、「考える人」になって作ったのがこれです。
3Dプリントで身近な不便を解消
100均にない謎の物体
いきなり after
これって 何?
二つが合体する造りになっていて…
合体
使い道、想像つきませんよね。
タネあかし
こうやって使います。
ここはトイレの中。
そうです。
消臭スプレー缶の置台なんです。
我ながらうまくできたと、奥さんを呼びました。
ないよりマシかもね‥
でも この色、とってもヘン!
自分でもヘンだと思いますね…
フィラメントが、この色しかないんです。
そもそも、どうしてこんなものを作ったかというと…
ここから before
トイレに棚はあるのですが、上下が物入れで、高さが足りない。
で、いつもこんな状態でした。
時々、カターンと落ちるし、床に置いてみたら、どうにも不便で…
何か いいアイデアはないものか…
トイレだけに 、自然と「考える人」に…
💡 ひらめいたぞー
でも、どうやってカタチにする?
楽しいモデリング
モデリングのときも「考える人」で
手すりのある壁際に、消臭スプレー缶の置台を作る‥
大体の形は頭に浮かびました。
さて、モデリングする際に気をつけるべきは、3Dプリンターの造形の特性です。
というのは、ベッド上に1層づづ、融けたフィラメントを重ねて造形していくため、足場のない空中に描くことができないのです。
足場のない部分がある場合、その下に、完成後に除去できる仮設の足場(サポート材)を作って造形するので、プリント時間が長くなるのと、フィラメントも余計に使います。
サポート材をなるべく避けるとすると、どのようにモデリングするか…
よく考える必要があります。
結局、写真のように、二つに分け、この向きでプリントできるようにモデリングしました。
これなら、空中に描く部分はありませんね。
Fusion360でモデリングする
トイレで手摺まわりの寸法を測り、Fusion360でモデリングをしました。
(以下、モデリングの手順をしつこく並べていますが、「3Dモデルってこんな感じで造るのか‥」というイメージを持っていただくだけで結構です。)
まずは、平面に断面の形状を描きます。
台になる部分と、壁に当てる部分と、丸い手すりにはめる部分が一体です。
平面の図を、上方に8㎝ほど押し出しました。
円柱の上面にやや小さい円を描き、下方に切り取って筒にします。
筒の一部を切り取りたいので、まず筒の上面に四角を描きます。
四角の下の部分を切り取ります。
これで、台になる部分の大体の形ができました。
もう一方のパーツとは、接着剤を使わず、かみ合わせで組み立てることにしました。
かみ合わせのメス側は…
台の部分の側面に台形を描きます。
台形部分を、反対側の端まで切り取ります。
角ばっている部分にアールを付けて、完成です。
次は、缶を入れる筒の部分。
2つのパーツがピッタリ嵌るように、寸法には気を使います。
平面に、台の切欠きよりよりわずかに(0.2㎜ほど)小さい四角を描きます。
経験上、同じ寸法にしたら、きつくて入らないので。
平面に描いた四角を、台の切欠きより0.2㎜薄く押し出しました。
かみ合わせのオス側を作ります。
側面に45度の斜線を引いて、三角形を描きます。
三角形を、反対側の端まで切り取ります。
このカットした形状を、ミラーリングという操作で反対側の側面にコピーし、左右対称にします。
次は円筒部分。
プレートの上面に、スブレー缶よりも大きめの円を描きます。
円の形状を、上方に押し出します。
円柱の上面に半径が3㎜くらい小さい円を描きます。
描いた円部分を、下方に切り取ります。
円筒の縁を見栄えよく丸めて、完成です。
こうやって、なんとかモデリングできました。
実際に3Dプリントしてみると、2つのパーツのかみ合わせは、ほぼピッタリ。
今回、マニュアル本から離れてオリジナルの雑貨作りに挑戦したのですが、Fusion360を使いこなせなくて、四苦八苦でした。
同じ形状でもアプローチの仕方は様々で、今回の手順が合理的といえるのかは、よくわかりません。
まだまだ自分にとって「 3Dプリンターは奥が深すぎっ」ていう感じ。
そのうち「そうでもないね」になるといいですけど…