クルマに後付けするポータブルナビは、電源コードの処理をうまくしないと、見た目が悪いですし、とても邪魔です。
ダッシュボードのパネルの一部を外し、コードを隠すことができればスッキリ処理できるのですが‥
わが家のワゴンR(MH23S)には、配線をきれいに隠してパナソニックのゴリラ取り付けています。
作業した時の手順を詳しく紹介します。
ポータブルナビの泣きどころ
奥さんが県外の息子夫婦の家に、しばらくの間、滞在することになりました。
ナビのないワゴンRくんでは、知らない土地で迷子になりそう。
ポータブルナビがあれば、きっと役立つに違いない。
選んだポータブルナビは、パナソニックのゴリラ CN-G540D。
平成23年式のシニアなワゴンR(MH-23S)くんに取り付けます。
特長は、
・16GBSSDメモリで地図が精細。
・GPSの測位がすばやく高精度。
・天頂衛星「みちびき」の電波を受信。
・ルート探索が高速。
10年ほど前の古いゴリラと比べると、実用度は隔世の感があります。
都会のビルの間でも、「みちびき」のおかげで、迷子にならずにすみそう。
ポータブルナビなので、取り付け方はとても簡単。
ダッシュボードにナビのホルダーを吸盤で取り付け、ナビ本体をセット、電源コードでシガーソケットとつないだら一応完了です。
うーん、コードの存在感がありすぎ‥
見てくれの悪さが、ポータブルナビの泣きどころですね。
なので、ここからは取付方法の工夫を紹介します。
ほぼスッキリな 取り付け方
配線の隠蔽や電源の取り出しにあまり手を加えても、シニアなワゴンRくんでは、遠からず取り外すことになります。
手間ひまかける分だけ、外すときも面倒。
あれこれ考えているうちに、最低限、付属のシガープラグは使う必要があることがわかりました。
実は、ゴリラの入力電圧は5Vで、付属のプラグが12Vから5Vに変換するアダプターになっています。
ならば、電源は付属のプラグを使ってシガーソケットから取り、目障りなコードのみをダッシュボードの内部に隠すという案が、比較的簡単で効果的ですね。
では、作業開始♪。
センターコンソール上部のアッパーパネルの合わせ目にパネルはがしを差し込み、じわじわ隙間を広げていきます。
パネルはがしは慎重にやるに越したことはないですね。
ツメを折ってしまったトラウマがあるので、いつも緊張します。
アッパーパネルを取り去った後、ダッシュボードの中にコードを通すには、配線ガイドを使います。
配線ガイドというのは、先にワイヤーの輪がついた長い針金のこと。
配線ガイドを内部に通じる穴に差し込んで、運転席の足下方向に伸ばしていきます。
手探りしながら進めると、わりと簡単に先が見えるところまで出てきました。
配線ガイド先端のワイヤーリングにDCプラグを通してビニタイで固定。ここは途中で引っかからないように、なるべくコンパクトにしたいところ。
配線ガイドをスルスル引いて、コードを引き出します。
コードは引き出せたものの、アッパーパネル周辺には隙間がなく、コードの通り道がありません。
パネルの表面はあまり加工したくないのですが、小さく目立たない穴を開けることにしました。
まず、パネルと合わさる部分の縁の一部を切り取ります。
切り欠いた部分からコードを出します‥
ミニルーターで、アッパーパネルの一部に小さな切り込みを入れます。
切込みは小さいので、ほとんど目立ちません。
これくらいだったら棒ヤスリでも削れますね。
切込みからコードを出し、パネルを元に戻します。
一方のシガープラグの方は、ソケットへ。
低い位置にあるので、コードはほとんど目に入りません。
ナビのホルダーを、見えやすい位置に取り付けて‥
セット完了♪
ほぼスッキリ、十分かな♪
と、思いきや‥
奥さんが指さして言いました。
「ナビを外したら、この線、どうするのー」
「うーん、そこまで考えてなかったし‥」
簡単に取り外せるのが“ポータブル”のゆえん‥
近場しか走らないときは外していることも多いし、プラグの始末をなんとかしよう。
プラグの始末はワザあり!?
ナビを前に、所在なげなプラグの始末を思案した挙句、ここに目を付けました。
ホルダー前部のサポート部。
この辺りに、さりげなくプラグを収納できたらいいね‥
このサポート部分、ウレタン隙間テープを重ねただけなので、見栄え良くないですね。
でも、大事な機能があるんです。
これがないと、吸盤の前端が支点になって、ナビの重量が常に吸盤を剥がす方向に働くので、取り付け面の条件によっては突然落っこちることもあるでしょう。
あと、車体の振動による画面の揺れも防いでくれます。
さてDCプラグの収まり場所は、サポート部の横に穴をあけてプラグの先を挿入すれば、とりあえずは解決できそうですが‥
この際、カッコと機能を追求したい。
ぼんやり思い浮かべた形を、実物化するには‥
3Dプリンターくんの出番。
途中を省略しました‥いきなり完成の姿。
落ち着きどころのなかったプラグも、さりげなく収納。
パーツの下部は、角度を変えてパネルにフィットさせることができます。
これで、ナビ本体の脱着にかかわらず見た目がスッキリしました。
「ただの自己満足やなー」と言われるのがオチかな‥
それでもこのパーツはちょっと気になるな、という方は、次のページも見てくださいね。