以前、スライドレール式の丸鋸ガイドを自作しました。
木材を、直角あるいは45度の角度で正確にカットすることができ、同じ寸法で量産するときは特に威力を発揮します。
ただ、角材は大丈夫ですが、パイプのような丸い材料は想定していません。
最近、イレクターパイプで工作することが何度かあり、パイプのカットに使おうとしたのですが、固定が不安定になるので、パイプカッターで切りました。
手動ですから、数本切るのも結構大変ですね。
これからは、電動丸鋸でカットしたいもんだ‥
というわけで、この丸鋸ガイドに、イレクターパイプをカットする機能を追加しました。
イレクターパイプ専用アタッチメント
電動丸鋸でパイプをカットする場合、手で押さえるのは不安定で、跳ねたりすると危険です。
クランプで固定しようにも、丸いパイプが相手ではうまくいきません。
ガイドの台にガッチリ固定できる、イレクターパイプ専用のアタッチメントを作ることにしました。
小さなパーツの自作は3Dプリントが便利。
アタッチメントの取り付け位置や形状を考え、作ってみました。
出来上がったイレクターパイプ用アタッチメント。
6mmの鬼目ナットを埋め込んだ丸鋸ガイドの台に、ノブボルトで固定します。
ノブボルトは、45度カット用のフェンスを固定していたものです。
アタッチメントは、前面のフェンスとボルト1本で、がっちり固定。
パイプを穴に通し、カットの位置に合わせればセット完了。
切粉飛散防止カバー
金属パイプは、ゆっくり切らないと、丸鋸が跳ねたりして危険です。
回転の遅い充電式丸鋸ですが、ゆっくりを心掛けてスライドすれば、安全、確実にカットできます。
ところで、初めてイレクターパイプを丸鋸で切ったとき、ちょっと困ったことが‥
木材の切りくずとは違い、金属の切粉は顔や頭にまで飛んで来るのです。
防護メガネというよりは、そもそも飛散しない方がいいので、画像にあるような切粉飛散防止カバーを取り付けることにしました。
本体は、100均で見つけたディスプレイ用の透明プラスチック。
丸鋸のベースに取り付けるステーを3Dプリントで作り、底面にネオジム磁石を埋め込みました。
金属のベースには簡単に着脱できます。
このカバーのおかげで、切粉は飛散せず下に落ちるだけになりました。
カットしたパイプの切り口、バリはほとんどありません。
手動のパイプカッターだとバリが出ますし、パイプの樹脂被膜にローラーの跡がつくのですが、電ノコならきれいですね。
因みに、使った丸鋸チップソーは、山真 オールマイティー ZERO。
鉄・木・塩ビ・アルミなど、いろいろな材料が切れるので重宝しています。
樹脂でコーティングされたイレクターパイプは、そもそもが金属製ですから、多数カットするのは大変でした。
これからは電動でらくらくカットできるので、アイデアを思いついたら、即、実行。
「作業は道具」、イレクターを使ったDIYが楽しくなりますね。