【N-VANにDIY】コタツでぬくぬく車中泊

Title image of a blog that introduces how to make your own electric car kotatsu, which is useful when sleeping in a light van such as the N-VAN. N-VANなど、軽バンで車中泊する際に役立つ自動車用の電気コタツを自作する方法を紹介するブログのタイトル画像 クルマのメンテはDIYで

いきなりお見苦しい姿で、ゴメンナサイ。
あったかくて気持ちいいもんですから‥

少し前のこと、寒風が身に染みる秋の終わりに、オートキャンプ場で車中泊をしました。

それまで暖かい季節の経験しかなく、まあ大丈夫だろうと薄い寝袋に潜り込んだのですが、寒さで体が縮こまって、朝方には体中コチコチ。

冬場の晴れた夜空は、空気が透きとおって星がきれいですが、放射冷却によって鉄のボディは気温よりも冷たくなります。
防寒も大事ですが、やはり積極的に暖をとりたくなりますね。

ただ、電気で暖房しようとすると、かなりの電力が必要です。

私のN-VANに使える電力は、700Whポータブル電源のほかに、
近くに電源があれば、自作した外部電源入力コンセントで100V電源も使えます。

せっかくなので100Vのパワフルな暖房を使いたい‥

と思っていたところに、使わなくなったコタツが、所在なさげに置かれてあるのが目に入りました。
そうか、このヒーターを使ってN-VAN用の簡易コタツを作ればいいじゃないの‥ ♪

考えたN-VANコタツのイメージは、脚が1本もない、究極の「簡易コタツ」。

軽バンの狭いスペースでも足元が広く、2人で車中泊しても快適でしょう。

作ってみたら意外に簡単。
N-VAN用簡易コタツの作り方を紹介します。

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N-VANの簡易コタツとは

必要な材料や、コタツの構造を紹介します。

コタツヒーター

コタツヒーターは、やぐらコタツから流用したユアサこたつヒーターユニット(MSU-601(DKA))。

これはメトロ電気工業(株)のOEMですね。
同じ製品が、ユアサや山善のコタツ製品に使用されているほか、単体で取り替え用ヒーターとしても販売されています。

29cm角の正方形で、厚さ41mmの薄型です。

熱源のU字形石英管の中央にあるファンが、熱を拡散してくれます。

温度調節は、電子コントローラで弱90Wから強600Wまで無段階。

安全対策として、コンセントに挿すプラグの中に電流ヒューズ、本体に温度ヒューズが内蔵してあり、万一のショートや過熱時に電気を遮断するようになっています。

やぐら

そもそもコタツといえば、4本足のやぐらの構造を思い浮かべますね。
でも、N-VAN簡易コタツのフレームは、ハシゴ状に組んだイレクターパイプ。

N-VANの内壁パネルに取り付けた水平パイプにジョイントすれば、脚のないコタツが完成。
キャンプ場などの現地で、簡単に組立・分解ができます。

コタツ掛け

コタツ掛けは、薄手で大判サイズのこたつ上掛けです。

本来の用途がこたつ布団用のカバーなので、薄くてペラペラ。
軽バンの空間は狭小ですから、保温性よりもコンパクトさを優先しました。

とはいえ、サイズは200×260cmと大きめ。
コタツに脚を入れて寝そべったとき、頭まで被っても余裕があります。

脚のないコタツですから、コタツ掛けにはちょっとした細工が必要。
小さな穴を4ヵ所に開け、やぐらのジョイント部を水平パイプ側に出せるようにしています。

これがN-VANコタツの一式。
コンパクトで、組み立て分解が簡単です。

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N-VANコタツの作り方

ヒーターユニットの加工

長年使用したコタツヒーター内部は、ホコリまみれでした。
まずは内部の清掃ですね。

掃除機のブラシできれいに吸い取れました。

ヒーターユニットは、ジョイントでやぐらのパイプに着脱できるようにします。
薄い金属板のガードにジョイントを直付けするのは無理があるため、木の部材で補強することにします。

1×2材(19mm×38mm)をヒーターのサイズにカットし、元々ユニットにあったやぐら固定用のネジ穴とビスを利用して、両サイドに取り付けました。

さらに、もともとあった遮熱板も取り付けます。

イレクターのジョイント(J-46)は、このユニットに使用するにはジョイント方向が90度違うので、加工する必要があります。
イレギュラーな取り付け方をするので、ネジ穴部分は不要で邪魔になります。
代わりのネジ穴を開けてから、ビスで木材の端切れに固定して切り落としました。。

皿ねじのお皿部分は面取りカッターで形を整えました。

加工したジョイントをユニットの四隅に取り付けて完成。

イレクターパイプのカット

以前はパイプカッターを使っていたのですが、何本も切るのは大変でした。
今は、自作の丸鋸ガイドにセットして、電ノコでカットしています。
イレクターパイプを専用アタッチメントで固定し、丸鋸をスライドするだけ。
とても簡単です。

今回は、車内を左右にまたぐ横パイプ106cm、ヒーターユニットを抱えるタテパイプ38cm、各2本づつカットしました。

コタツ掛けの細工

脚のないコタツのやぐらは、車の内壁に取り付けたパイプに固定します。

なので、コタツ掛けにはジョイントを外に出す穴が必要になります。
切れ目を入れるのは簡単ですが、ほつれないよう処理しないといけません。

自分としては、針と糸はちょっと苦手。
これ、なんとかして‥

えー⁉ 

も、コタツでぬくぬくできたら‥
昼寝が楽しみねー ♪

コタツで昼寝」の誘惑に乗った奥さんが、かがり縫いしてくれました。

N-VAN用ぬくぬく簡易コタツの使用法

N-VANのベッドキットの床には、ジェルマットを敷き詰めています。
柔らかさの具合がなかなかよく、快適に寝転がれます。

コタツを組み立てるときは、まず、やぐらのパイプとヒーターユニットを適当に配置。

折りたたんで丸めておいたコタツ掛けを、コロコロと延ばします。

中央で開いて左右対称に。

横パイプをコタツ掛けの穴から出し、水平パイプにジョイントします。

中を覗いたところ。
ヒーターユニットを横パイプにジョイントしています。

天板を載せる前。

天板は、別の記事で紹介した「どこでもテーブル」
サイドの水平パイプにジョイントします。

コントローラは、入口の手すりパイプに。
ホルダーは3Dプリントで自作したもの。 

なんとなく、コタツっぽくなりましたね ♪

電源は、ポータブル電源か、近くに100V電源があれば自作の外部電源入力コンセントに接続します。
外部電源だと、消費電力を気にせず使えるのがいいですね。

コネクタ部が着脱式の自作外部電源入力コンセント
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まとめ

さて、気温が7、8度の晴れた日、海辺に行って使ってみました。

組み立て3分。
ポータブル電源に繋いでスイッチオンすると、ファンが回って温風がコタツ全体を温めてくれます。

バックドアを開けて海を眺めながら暖を採ったのですが、150W程度の出力で十分暖かく過ごせました。

もう少し寒くて電力消費を平均180Wとしても、手持ちの700Whポータブル電源なら、3時間程度は使えます。
デイキャンプで食事した後、「コタツでまったり昼寝‥」なんていいですね。

オートキャンプ場の電源付きサイトなら、コタツでぬくぬく車中泊‥
楽しみです。