暗くなった ほたるスイッチ
築25年ほど経過したパナホーム。
壁のほたるスイッチのネオン管が劣化して暗くなってきたので、スイッチを取り替えることにしました。
数ある中で、まずは門、玄関テラス、玄関ホール、廊下の4つの照明スイッチを取り替えます。

マロースイッチからコスモシリーズワイド21へ
スイッチ本体を交換するだけで簡単、と思ってパナソニックのHPで型番を調べてみると‥
この丸いデザインのマロースイッチというのは、既に生産終了になっていました。
一般的なコスモシリーズワイド21のスイッチが流用できるといいのですが、本体の形状が微妙に違っていて、互換性がないようです。
こうなると、スイッチの取付枠から何から全部取り替えることになります。
でも、電材って種類が多いですね。
スイッチだけでも型番が沢山あって、知識がないと適合しないものを買ってしまいそうです。
パナソニックのHPで必要な器具の詳細を調べ、ネットショップの電材屋さんと街のホームセンターで揃えました。
費用は下の表のとおりです。
スイッチは、片切スイッチ(WT50519)が3つ、三路スイッチ(WT50529)が1つ。
いずれも、ほたるランプはネオン管でなくLEDが使用されています。


部材の費用は思ったほどかかりませんでしたが、多くの種類の中から見た目や寸法を確認しながら型番を特定するのに、結構時間がかかりました。
壁スイッチの取り替え工事
新旧スイッチの取り替え
工事をする前に、必ずプレーカーを切っておかないといけませんね。

スイッチを壁から取り外したところ。

スイッチが4つあるのでケーブルがごちゃごちゃしています。
ケーブルを全部抜いてしまうとどれがどれかわからなくなりそうなので、新旧スイッチを1個づつ交換していきました。
マイナスドライバーの先を溝に差し込むとロックが外れ、ケーブルの線を抜くことができます。

新しいスイッチの方へは、単線を穴に差し込むだけです。

スイッチ本体の交換はこれで終わり。簡単ですね。
丸い壁穴を四角に加工
交換用のスイッチパネルの形状は四角なので、丸く切り抜かれた壁穴も四角に加工しないといけません。
加工する穴の大きさの型紙を作って切り取る位置を決めました。
穴の大きさは、取付金具の説明書にあるとおりです。
石膏ボードを加工するときは粉がたくさん落ちるので、工事に取り掛かる前にビニール袋で粉受けの養生をしておきました。

ボードの穴あけは、ドリルで四隅に開けた穴に、挽廻し鋸の先を突っ込んでゴリゴリと切っていきます。
柔らかい素材なので簡単に切れるのですが、切り粉には閉口しますね。

四角く開けた穴。
奥に見えているのは、隣の部屋の照明スイッチの裏面です。

上の方にチラッと見えている三角定規は、穴の位置決めのとき垂直・水平の目安にしました。
知恵の輪みたいな押え金具
3連用の押え金具を壁裏に入れます。
スイッチの取付枠を固定するための下地の金具です。
一見、入らなさそうな大きさですね。

でも、指定された寸法で穴をあければちゃんと入るんです。
知恵の輪のように、入れ方にコツがあります。
ちょっとピンぼけですが、こんな風に。

金具が壁の後ろ側に落ちてしまわないように、金具の一部が細長く打ち抜かれた針金のような部分があって、これを両側にひろげてボードに仮止めできるようになっています。いいアイデアですね。

スイッチ取付枠の使い方
スイッチ取付枠は、沢山の切り欠きや穴があって複雑な形をしていますね。
どの部分が何のための加工なのか、一見、分かりにくいのですが、スイッチ本体の取り付けや壁へ取り付けは簡単で、作業性をよく考えて作られています。
スイッチを取り付けるときは、向こう側の穴にスイッチ側面の突起を合わせておいて、手前側をパチンと押し込めむだけです。


外す場合は、マイナスドライバーの先で写真の部分を押してやれば、突起が引っ込んで外れます。

4つあるスイッチを、照明との位置関係を考えながら、埋め込みスイッチ取付枠にそれぞれ取り付けます。どのスイッチがどこの照明かわかるようにマーキングしました。

3つの埋め込みスイッチ取付枠を固定していきます。

押さえ金具を仮止めしていた細い部材は、折り曲げて目立たない場所に収めます。

これで95パーセント完成ってとこでしょうか。
黄色いのが三路スイッチです。
三路スイッチは、階段の上と下のスイッチのように、同じ照明器具を複数の場所からON・OFFする回路に使用します。

化粧パーツを取り付けて完成
スイッチプレートやハンドルを取り付けました。一気に見た目がよくなります。
あとは保護フィルムをはがすのみ、ワクワクする瞬間。

完成♪

満足の仕上がり。
ああ、楽しい時間が終わってしまった… 次は何をしようかな。
ところで、このスイッチ交換作業、実は第二種電気工事士の資格が必要です。
家庭で電気のDIYをしようとしたら、少し知識があれば、ある程度の電気工事は可能でしょう。
ですが、電材は種類が多く、一見似ていても、使用目的には不適かもしれません。断片的な知識ではちょっと怖い気がします。
適法で安全確実な電気工事をするためには、第二種電気工事士になりましょう。
実務経験は不要ですし、費用や難易度の点からも比較的取りやすい国家資格です。
免状を取れば、楽しいDIYの幅が大きく拡がりますよ。