暗くなった ほたるスイッチ
築25年ほど経過したパナホーム。
壁のほたるスイッチのネオンランプの光が弱くなったので、自分でスイッチを取り替えてみよう思い立ちました。
取り替えるのは、門、玄関テラス、玄関ホール、廊下の4つの照明スイッチです。

よくわからないままに 電材探し
スイッチ本体を交換するだけで簡単…、と思ってパナソニックのHPを調べてみると、この丸いデザインのマロースイッチというのは、既に生産終了で、組み込まれたスイッチ本体も同じものが手に入りません。
こうなるとスイッチ本体だけでなく、全体を取り替える必要があります。
でも、電材って種類が多いですね。スイッチだけでも型番が沢山あって、ある程度の知識がないと、適合しないものを買ってしまいそうです。
パナソニックのHPで必要な器具の詳細を調べ、ネットショップの電材屋さんと街のホームセンターで揃えました。
費用は下の表のとおりです。
スイッチは、片切スイッチが3つ、三路スイッチが1つ。


部材の費用は思ったほどかかりませんでしたが、多くの種類の中から見た目や寸法を確認しながら型番を特定するのに、結構時間がかかりました。
石膏ボードは加工しやすいが 粉っぽくて…
スイッチパネルの形状が四角になるので、丸く切り抜かれた石膏ボードも四角に加工しないといけません。
石膏ボードの加工は粉がたくさん落ちるので、ビニール袋で粉受けの養生をしました。

スイッチを交換する前に、必ずプレーカーを切っておかないといけませんね。

スイッチを壁から取り外したところ。

マイナスドライバーの先を溝に差し込むとロックが外れ、ケーブルの線を抜くことができます。

取り付けるときは、単線を穴に差し込むだけです。

壁の穴を四角くするので、穴の大きさの型紙を作って切り取る位置を決めました。穴の大きさは、取り付ける金具の説明書の指示どおりにします。
ボードの穴あけは、ドリルで四隅に開けた穴に、挽廻し鋸の先を突っ込んでゴリゴリと切っていきます。
柔らかい素材なので簡単に切れますが、粉がたくさん落ちます。

四角い穴になりました。
上側に写っている三角定規は、垂直の柱に当てて水平を出すために使いました。
奥に見えているのは、隣の部屋の照明スイッチの裏面です。

押え金具の挿入は知恵の輪みたい
3連用の石膏ボード取付押え金具を壁裏に入れます。
スイッチの取付枠を固定するための下地の金具です。
一見、入らなさそうな大きさですね。

でも、指定された寸法で穴をあければちゃんと入るんです。
知恵の輪のように、入れ方にコツがあります。
ちょっとピンぼけですが、こんな風に。

金具が壁の後ろ側に落ちてしまわないように、金具の一部が細長く打ち抜かれた針金のような部分があって、これを両側にひろげてボードに仮止めできるようになっています。いいアイデアですね。

見た目複雑、取り付け簡単
スイッチ取付枠は、沢山の切り欠きや穴があって複雑な形をしていますね。
どの部分が何のための加工なのか、一見、分かりにくいのですが、スイッチ本体の取り付けや壁へ取り付けは簡単で、作業性をよく考えて作られています。
スイッチ本体の取付は、向こう側の穴にスイッチ側面の突起を合わせておいて、手前側をパチンと押し込めむだけです。


外す場合は、マイナスドライバーの先で写真の部分を押してやれば、突起が引っ込んで外れます。

4つあるスイッチを、照明との位置関係を考えながら、埋め込みスイッチ取付枠にそれぞれ取り付けます。どのスイッチがどこの照明かわかるようにマーキングしました。

3つの埋め込みスイッチ取付枠を固定していきます。

押さえ金具を仮止めしていた細い部材は、折り曲げて目立たない場所に収めます。

これで95パーセント完成ってとこでしょうか。
黄色いのが三路スイッチです。
三路スイッチは、階段の上と下のスイッチのように、同じ照明器具を複数の場所からON・OFFする回路に使用します。

いよいよ化粧パーツの取り付けだ
スイッチプレートやハンドルを取り付けました。一気に見た目がよくなります。
あとは保護フィルムをはがすのみ、ワクワクする瞬間。

完成♪

満足の仕上がり。
ああ、楽しい時間が終わってしまった… 次は何をしようかな。
ところで、このスイッチ交換作業、実は第二種電気工事士の資格が必要です。
家庭で電気のDIYをしようとしたら、少し知識があれば、ある程度の電気工事は可能でしょう。
ですが、電材は種類が多く、一見似ていても、使用目的には不適かもしれません。断片的な知識ではちょっと怖い気がします。
適法で安全確実な電気工事をするためには、第二種電気工事士になりましょう。
実務経験は不要ですし、費用や難易度の点からも比較的取りやすい国家資格です。
免状を取れば、楽しいDIYの幅が大きく拡がりますよ。