大画面のテレビは、壁に掛けると倒れる心配がなく、見た目スッキリ、部屋も広く使えるメリットがあります。
ただ、コード類をうまく処理しないと「見た目スッキリ」は台なしですね。
壁の低いところにあったTVコンセントから配線を分岐し、壁掛けテレビの裏の位置にコンセントを増設しました。
壁掛けテレビにありがちな問題
解決策は「隠ぺい工作」
少し前に65インチの大型テレビをDIYで壁掛けにしました。
(そのときのDIYはこちらの記事です。↓ )
取付金具の「TVセッター壁美人」は、ホッチキスの針で留めるというユニークなものですが、しっかり石膏ボードに固定されていて、これまで不安はありません。
先日、ちゃんとしたローボードを置いて見た目が良くなったのですが、アンテナ線や周辺機器のコード類の問題があります。
これでは、見た目すっきりでオシャレ、という壁掛けテレビのメリットが逆にデメリットになってしまいますね。
部屋の主の依頼で、この問題を早々に隠ぺいすることに。
(「問題を隠ぺい」なんて、ちょっと怪しい気がしない?)
いーえ、怪しくなんかありません。
第二種電気工事士の資格をとったときに学びました。
電気工事では、壁裏などの見えない配線のことを普通に「隠ぺい配線」といいます。
というわけで、邪魔なコード類を全て壁ウラに隠ぺいすることにしました。
成功しそうな隠ぺい工作とは
既設の電源コンセントとTVコンセントは、ローボードの後ろ、壁の低い位置にあります。
そこから真上に配線を伸ばして、テレビの後ろの位置に電源コンセントとTVコンセントを増設します。
電源とアンテナ以外でテレビに接続するのは、サウンドバースピーカー用のHDMIケーブルとネットテレビ用のLANケーブル。
テレビ裏のコンセントプレートには、それらの引き出し口も設けることにしました。
必要な材料をホームセンターでそろえたら、全部で2千円くらい。
費用の半分はテレビコンセントでした。
隠ぺいの決行
元の隠ぺい方法をチェックして新たな隠ぺい工作を考える
さて、工事に取り掛かります。
既設のコンセントプレートを外すと、中はこんな風に。
電源ケーブルとアンテナケーブル、黒く巻いてあるのは通線用に使った針金?
白っぽい線は光ケーブルです。
写っていませんが、100Vの強電線から弱電線への障害を緩和するセパレーターが入っていました。
光ケーブルは小さなアールに曲げると折れるので、こんなに狭い場所に再度収めるときは注意が必要です。ちょっと厄介な感じ。
「隠ぺい工作」なんて怪しげなワードを使ってすみません。
今回のように、リフォームする工事では予め内部の様子がわからないので、開いてみたら予想と違っていて慌てるということがよくあります。
今回は光ケーブルが同じ金属のボックスに収められていたので、実のところ「ちょっとやりにくいなー」でした。
まずは、作業しやすくするために壁の一部を拡げました。
手持ちのアンテナ線の分配器があったので、下のTVコンセントは活かしたまま上の方に分配します。
テレビ裏の壁に穴を開けるので、センサーで壁裏の柱や電線を調べます。
既設コンセントの真上なので、間柱はありませんが、ケーブル類が天井側から下がっているはずです。
新築の壁にドキドキの隠ぺい工作
いよいよテレビの後ろの壁に穴を開けます。
新築住宅なので、万が一計画どおりに事が運ばなかったら‥
後には引けないので、ちょっと心配。
位置を決めて、2連枠用のタテ 95mm ✖ ヨコ 97mmにボードを切り取ります。
切り粉の養生は、いつものビニール袋で。
アンテナケーブルと電源ケーブル。オレンジのCD管には光ケーブルが通っています。
電源ケーブルは、そばの間柱に固定されていて穴から引き出せないので、下のコンセントの送り端子から上のコンセントにつなぐことにしました。
上側のコンセントに接続。
下のコンセントを元の状態に戻しました。
新たにHDMIとLANのフラットケーブルを引き込んでいます。
上に写っているのは、石膏ボードの切り粉が溜まったビニール袋。
真上に設置したコンセントと、引き出したHDMIとLANのフラットケーブル。
おおー できた‥
配線隠して壁掛けテレビの本領発揮。
ローボードに足を取り付けたら、
いい感じのバランスになって、掃除もしやすいです。
部屋の主、大満足
すっきり美しいリビングになりました。