樹脂材料で自由に造形できる3Dプリンター。
DIYに活用したいと考えてはいても、使いこなせるかどうかで二の足を踏んでいる方、心配しなくても大丈夫です。
同じ気持ちでしたが、とりあえず始めてみて、1年経ったら、意外と使えるお役立ちツールになっていました。
案ずるより産むがやすし、ですね。
何に使う?‥使い道は無限大
3Dプリンターの用途は人それぞれだと思いますが、私の場合は、日常生活を豊かにするアイテムの製作や愛着のあるモノの修理などに活用しています。
下のタグにリンクしたDIYでは、いずれも3Dプリントのパーツを使っています。
以前は、DIYするとき、既成のパーツがなければあきらめるか、不細工な工作でガマンするかしかありませんでした。
でも、すっぽりツボにはまるパーツが自作できるとなると、DIYが一段と楽しくなりますね。
見映えが良くて3Dプリンターとの相性が良い形状を考えるには、アイデアとセンスが必要ですが、そこも楽しいところです。
マニュアル本頼みで大丈夫
3Dプリンターを使うには、3Dモデリングができないといけません。
これが、3Dプリンターに興味があっても二の足を踏む理由の一つと思いますが、実際のところ、Fusion360のマニュアル本の作例をいくつか真似たら、結構複雑な形も描けるようになりました。
「Fusion 360 マスターズガイド ベーシック編」は全11章、400ページ弱のボリュームがありますが、第4章121ページまでの作例を3つ覚えれば、少々複雑な形のモデルが描けるようになります。
収録されている作例(ペン立て・コマ・カップ)
これまで私が記事にしたDIYでは、この3つの作例の応用で作っています。
結構、これだけで自分の用途には十分使えているので、スキルアップが停滞してしまっているのが残念。
これからは、複雑な可動パーツなんかをサクサク自在にモデリングできるようになりたい、というのが次の目標です。
使用している3Dプリンターは3万円台の価格の「ANYCUBIC MEGA-S」。
標準的な設定をしておけば失敗も少なく、入門用としては扱いやすい機種でした。
3Dプリンターは、新しいモデルが出るごとに、同じ価格帯でも扱いやすさや性能がアップしてきており、プリンターを扱えないで挫折するというのはほとんどないでしょう。
ふところの心配も大丈夫
これまで3Dプリンター関連で購入したのはマニュアル本「Fusion 360 マスターズガイド ベーシック編」と3Dプリンター「ANYCUBIC MEGA-S」、それと消耗品のフィラメントが数種類。これで全部です。
費用は、本体の購入価格が3万5千円ほど。
ランニングコストは、1㎏3千円前後のフィラメントの使用量によりますね。
プリントできる大きさは限られるので、1㎏でかなりの数を作れると思います。
使用しているモデリングソフトはFusion360で、スライサーソフトはCura。
3Dプリンターは、モデリングしただけではプリントできません。
プリントする前に、スライサーソフトで、モデリングしたファイル(STLファイル)を、プリンターの動作を制御するG-codeファイルに変換してやります。
モデリングソフトのFusion360は、個人利用であれば、サイトからダウンロードして無料で使用することができます。
スライサーのCuraも無料で、同様にダウンロードして使うことができます。
どちらも機能は充実していて、家庭用3Dプリンター用途で不足する場面はありません。
こうしてみると、プリンターの購入後は、ほぼ、フィラメント代だけで、負担を感じることはありませんでした。
まとめ
3Dプリンターを使い始めてから1年、夢のあるツールでモノづくりのマインドが刺激され、DIYが楽しくなりました。
初歩レベルの技量でもそこそこ実用になりますし、お金もあまりかかりません。
ただ、私のように歳を重ねると、記憶力が弱くなり、たまにしか使わないモデリングの操作なんかはすぐに忘れてしまいます。
ひと月ほども触らないでいると、「えーと、えーと‥」で、またまたFusion360のマニュアル本を手に取らないといけなくなります。
これは仕方ないことですが、その都度マニュアル本やネットの情報に頼れば大丈夫。
これからも、亀歩きながらレベルアップを目指そうと思っています。