お風呂のシャワー混合栓のシャワー側からわずかに水漏れするようになりました。
水漏れトラブルは、放っておけば酷くなるばかり。
必要な部品を入手して、DIYで修理してみました。
お風呂のシャワーから水がポタポタ‥ 原因は?
タカラスタンダードのシステムバスでお風呂をリフォームして9年目。
シャワー混合栓を止水の位置にしても、シャワーヘッドから、水がホースを伝って少しづつ垂れてくるようになりました。
量は、一晩でこれくらい。
まだ大した量ではありませんが、だんだんと多くなっていくでしょう。
入浴中は頻繁にシャワーを使うので、おそらく混合栓のシャワーと吐水口の切替部分のシールが摩耗・劣化したのでしょう。
交換部品を手に入れてDIYで修理することにしました。
混合栓の型番を調べて部品を入手する
交換部品を入手するには、サーモシャワー混合栓の型番がわからないとどうにもなりません。
混合栓本体をよく見ると、横にシールが貼ってありました。
型番は、SB180-5U-TB。
ネット検索すると、タカラスタンダードのサイトに施工説明書と取扱説明書が見つかりました。
これは、2014年から2016年まで生産された製品のようです。
リンク:SB180-5U-TB・SB180-5U1-TBの施工説明書・取扱説明書
型番が2つあるのは、下のカバー部品の一部形状の違いのためで、それ以外は共通です。
施工説明書に部品一覧表があり、吐水口とシャワーの切替部の部品は「MU1-636X-17 一時止水切替部セット」とあります。
購入しようと品番でネット検索すると、MU1-636Xという品番はヒットするのですが、「-17」のついたものが見つかりません。
メーカーのSANEI(三栄水栓製作所)のサイトから問合せると、MU1-636X-17は MU1-636X に品番変更になっているとのことでした。
アマゾンで MU1-636X 止水切替カートリッジを購入。5,200円ほどでした。
止水切替カートリッジを交換する
作業の前に、必要な工具類を用意。
まずは止水
電機工事だと始めにブレーカーを落としますが、同様に、水回りの工事では水を止めないといけませんね。
混合栓の下部に、止水栓(流量調節栓)が2つあります。
マイナスドライバーでジワリと締めようとしたのですが‥
固くて、つい力を入れて回したところ急に手ごたえがなくなり、あとはいくら回しても空回りするばかり。
止水栓を壊してしまったらしい‥ トホホです
まあ、特に水漏れする様子もないので、そのうち部品を交換するとして、とりあえず屋外の水道元栓を閉めて作業開始。
止水切替カートリッジの取り出し
まずは、ハンドルとカバーを外します。
ハンドルは、精密ドライバーでキャップを外し、中にあるネジを緩めて外します。
カバーの外し方は、取扱説明書に載っています。
上カバーを固定している2本のネジを外し、横カバーを外します。
横カバーは、黄マルで囲んだツメと赤マルで囲んだ溝が嵌っています。
上カバーは、手前に引けば簡単に外れます。
矢印のところ、ブッシングを緩めて切替カートリッジを外します。
ブッシングを回すモンキーレンチは、口開きが30㎜以上ないと噛めません。
手持ちのレンチは小さ過ぎたので、ウォーターポンププライヤーを使いました。
ブッシングは、少し緩めば、あとは手で回して外せます。
カートリッジを引き抜く前に、正しい取り付け状態をカメラで撮っておくとあとで役に立ちます。
止水切替カートリッジは、図のようにドライバーなどをテコのように使って抜きます。
この時の注意点としては、予めハンドルなどで栓軸を吐水口かシャワー側に回しておくことです。
止水位置だと密閉状態になり、抜けにくいためです。
新しい止水切替カートリッジの挿入
新しい止水切替カートリッジはケースに収まっています。
ブッシングを外し、ケースから新しいカートリッジを取り出します。
カートリッジは、ゴムのシールを傷めないよう付属のOHPシートで保護して挿し込みます。
内部に2か所の突起があって、カートリッジの溝と位置が合わないと奥まで押し込むことができません。
およその位置を定めて手探りで挿入するのですが、なかなかピタリといきませんでした。
(なので写真を撮り忘れました‥)
やっと収まったところで、交換前の写真で位置関係を確認。
OHPシートを引き抜きます。
ブッシングの締め付け具合は、手で締めた後、工具で70°ほど増し締めするのが目安です。
最後に、カバーとハンドルを元どおりに取り付け、吐水口やシャワーからの水の出具合をチェックして、作業完了!
隠れていたもう一つの水漏れ
今日から快適お風呂タイムだよー!
と思いきや‥
ちょっと時間を置いて様子を見てみると、きれいに拭きあげたカウンターの上に、わずかな水たまりができている‥
新品の切替カートリッジなのに、なんでだろー?
もう少し様子を見てみたのですが、水たまりの大きさに変化はありません。
濡れたホースから多少のしずくは垂れるでしょうが、それにしては量が多い。
おそらくシャワーヘッド内に残った水がホースの接続部から漏れて下に溜まったに違いありません。
シャワーヘッドとホースの接続部をよく見ると、水が滲み出ていました。
シャワーヘッドとホースの接続部はくるくる回転できる構造なので、回転軸にパッキンが入っています。
ここはシャワー使用時に酷使する部分なので、長年の使用でパッキンが摩耗したのでしょう。
接続部分のサイズを測り、適合しそうなシャワーホースパッキンを購入して交換しました。
というわけで、もう水たまりとはおさらば。
サーモシャワー混合栓の水漏れ修理完了です♪
まとめ
作業の内容について
作業が終わってからハタと気が付いたのですが、わざわざ混合栓のカバーを外さなくても、切替カートリッジの交換だけならできそうな感じですね‥
頭から分解するものと思い込んでいました。
しかし、慣れない水回りの修理であることや、工具の使用でせっかくのキレイなカバーを傷つける恐れがあるので、やはりカバーを外して作業したのは正解だったと思います。
失敗したところ
一応、水漏れは完璧に修理することができたのですが、止水栓(流量調整弁)を壊したのが残念。
長い間に固着してしまったのを無理に回したからでしょう。
あらためて取説に目を通したら、なんと、ひと月に1回は止水栓(流量調整弁)を回すように、とありました。
その頻度でメンテする必要があるものなら、マイナスドライバーでなくツマミで回せるようにして、入浴のついでにでもできるようにしておくべきだと思いますね。
まあ壊れたものは仕方がないし、そのうち修理することにします。