ダイソーに行くと、自転車用のライトやハンディライトがたくさんあります。
いずれも、100円という価格を考えると、びっくりなクォリティですね。
欲しかった自転車用と、ついでにもう一つハンディズームライトも購入したのですが、実はハンディライトの配光の方が、自転車用としてもずっと優れていたのです。
そこで、自転車ライトのブラケットにハンディズームライトを合体するパーツを自作。
大満足の自転車ライトができました。
ムラムラの自転車ライト
秋の日はつるべ落とし‥
仕事帰りの夕暮れ時、薄暗さが増してきました。
たまに通勤で使っている自転車のライトは、ずいぶん前に壊れてしまった。
いかん、無灯火のままではおまわりさんに止められる。
というより、やっぱりライトがないと、危険だし迷惑ですよね。
前に使っていたのはPanasonic製でしたが、古い自転車だし100均商品でいいや、
ということで
ダイソーに行ったら、いくつも種類がありました。
こんなのが100円で買えるなんて、すごいなダイソー。
気をよくして、ついでにハンディライトも買ってしまいました。
「SUPER LED ズームライト」。
ヘッド部を前後にスライドすれば、照射範囲を変えられます。
自転車ライトはこんな風に取り付けました。
説明書では、「前照灯」の明るさはなく「補助灯」なんだそうですが、結構明るい。
これで夜道も大丈夫‥と思いきや
どうにも気になったのが配光のムラ。
リング状の照射ムラができて、路面が見づらいのです。
買うときに確かめられないのが残念ですね。
一方、ついでに買ったハンディライトはとっても優れもので、きれいな配光で照射範囲もズームで調整できるのです。
左がハンディライト、右が自転車ライトを壁に照射した状態です。
ハンディライトのほうが断然きれい。
しかも、単四電池3本なのに4本使用の自転車ライトよりも明るい!
都道府県の条例に定められた「10メートル先の道路上の障害物が確認できる」という基準がクリアできるといいんですけどね‥
さらに、こんな感じでズームもできます。
この「SUPER LED ズームライト」を自転車用に使いたい‥
ということで、オリジナルのパーツづくりなら、3Dプリンターくんの出番です。
オリジナルパーツでダイソーとコラボ
カタチのコピーは、よーく見て測る‥
自転車ライトは、ハンドルに取り付けるブラケットから、ライト部分を取り外しできる構造になっています。
ブラケットはそのまま使えそうなので、これにマウントできるハンディライトのホルダーを作ればいいんじゃないかな。
現物をよーく観察して、構造を確認してみます。
レバーを親指で押さえるとロックのツメが外れ、ライトをブラケットからスライドさせて外せる構造。
分離したらこんな形状になっています。
ブラケットのマウント部分のアップ。
マウントは凸の形状なので、これにはまる凹の形状をハンディライトのホルダーの下部に造形できればいいですよね。
モデリングするときに必要になりそうな箇所の寸法を、ノギスで正確に測ってメモしておきます。
モデリングは初歩的コマンドで十分
Fusion360で作りました。いきなり完成画面。
Fusion360のマニュアル本にある初歩的な操作の組み合わせで、こんな形状なら作れてしまいます。
3Dプリンターを始めて1年あまり、熟度は初歩のままですが、DIYツールとして役立っています。
3Dプリンターくん、いい仕事してくれます
3DプリントはいつものANYCUBIC MEGA-Sで。
小さなパーツなので、プリント時間は1時間20分ほどでした。
凹みはロックのツメが掛かるところ。
使用したTPUフィラメントは柔らかい素材なので、多少きつくても大丈夫だろうと、ホルダー側の内径をライトの直径より0.2ミリ小さい寸法にしました。
はめるときは力が要りましたが、振動で抜けたりズレたりすることはなさそうです。
3Dプリンターくん、いい仕事してくれました。
ダイソー SUPER LED ズームライト 自転車仕様
ブラケットに差し込むと爪がロック。
自転車に取り付けて‥
「できたー!」 DIYの達成感っていいなー
でも、これをダイソー商品のコラボというの? ただの改良じゃないの?
どっちでも‥ 「ダイソー SUPER LED ズームライト 自転車仕様」の完成です。