暗くなった ほたるスイッチ
平成5年に新築したパナホーム。
照明などのスイッチ類には、丸みのあるデザインの「マロースイッチ」が使われていました。
年数が経ち、ほたるスイッチのネオン管が劣化したのか、ほぼ、見えない状態になっています。
第二種電気工事士の資格を取ったばかりで、初めて電気工事するにはちょうどいい感じ‥
DIYでスイッチを取り替えることにしました。
数あるスイッチのうち、まずは門、玄関テラス、玄関ホール、廊下の4つの照明スイッチを取り替えます。
生産終了だったマロースイッチ
スイッチ本体を交換するだけで簡単、と思ってパナソニックのHPで型番を調べてみると‥
このマロースイッチは、既に生産終了になっていました。
中のスイッチのみを現行品と交換できるといいのですが、手に入りやすいコスモシリーズワイド21のスイッチとは形状が微妙に違い、互換性がないことがわかりました。
こうなると、スイッチ本体だけでなく取付枠ほかスイッチ回りをそっくり取り替えないといけません。
調べてみると、スイッチ関係だけでも電材の種類は多いですね。
パナソニックのHPで必要な器具の詳細を調べ、ネットショップと街のホームセンターで揃えました。
費用は下の表のとおりです。
スイッチは、片切スイッチ(WT50519)が3つ、三路スイッチ(WT50529)が1つ。
いずれも、ほたるランプはネオン管でなくLEDが使用されています。
スイッチや取付枠などは外見の似たものが多いので、用途や機能を確認しながら型番を特定するのはなかなか手間でした。
壁スイッチの取り替え工事
新旧のスイッチ取り替え
工事をする前に、必ずプレーカーを切っておかないといけませんね。
スイッチを壁から取り外したところ。
スイッチが4個あるので、ケーブルがごちゃごちゃしています。
混乱しないよう1個づつ交換していきました。
スイッチに差し込まれたケーブルは中でロックされた状態になっているので、ケーブルのそばにある電線はずし穴にマイナスドライバーの先を差し込み、ロック状態を解除して引き抜きます。
新しいスイッチには、単線を差し込むだけでロック状態になります。
スイッチ本体の交換はこれで終わり。簡単ですね。
丸い壁穴を四角に加工
マロースイッチの場合は壁の取付穴も丸いのですが、コスモシリーズワイド21の四角いデザインの壁スイッチに交換する場合は、取付穴も四角にしないといけません。
加工する穴の大きさの型紙を作って切り取る位置を決めました。
穴の大きさは、取付金具の説明書にあるとおりです。
石膏ボードは、加工するときに粉が大量に落ちて床が汚れるので、予め粉受けの養生をしておくと後の始末がラクです。
ボードに開ける穴の四隅の位置にドリルで穴を開け、挽廻し鋸の先を突っ込んでゴリゴリと切っていきます。
柔らかいので簡単に切れますが、石膏の粉には閉口しますね。
四角く開けた穴。
奥に見えているのは、隣の部屋の照明スイッチの裏面です。
チラッと写っている三角定規は、穴の位置決めのとき垂直・水平の目安に使ったもの。
石膏ボード用取付押え金具の使い方
3連用の取付押え金具を壁裏に入れます。
スイッチの取付枠を固定するための下地の金具です。
一見、入らなさそうな大きさですが‥
指定された寸法の穴に、ちゃんと入りました。
知恵の輪のように、入れ方にコツがあります。
ちょっとピンぼけですが、こんな風に。
誤って壁裏に落としてしまわないように、金具の2か所の針金のような部分を両側にひろげることで、ボードに仮止めできるようになっています。いいアイデアですね。
スイッチ取付枠の使い方
スイッチ取付枠は、切り欠きや穴で複雑な形をしていますが、スイッチ本体の取り付けや壁へ取り付けは簡単です。
枠にスイッチをはめ込むには、側面の穴にスイッチ側面の突起を合わせておいて‥
反対側をパチンと押し込むだけです。
外す場合は、マイナスドライバーの先で写真の部分を押してやれば、突起が引っ込んで外れます。
各スイッチには、繋がっている照明をマークしておき、位置関係をイメージできるような配置で取り付けました。
3つの埋め込みスイッチ取付枠を固定していきます。
押さえ金具を仮止めしていた細い部材は、折り曲げて目立たない場所に収めます。
これで95パーセント完成ってとこでしょうか。
黄色いのが三路スイッチです。
三路スイッチは、階段の上と下のスイッチのように、同じ照明器具を複数の場所からON・OFFする回路に使用します。
化粧パーツを取り付けて完成
スイッチプレートやハンドルを取り付けました。一気に見た目がよくなります。
あとは保護フィルムをはがすのみ、ワクワクする瞬間。
完成♪
まとめ
壁スイッチの交換は比較的簡単な電気工事ですし、資格取得後の初めての電気工事には手ごろでした。
自分でやれば材料代だけですから、ずい分安上がりで大満足です。
電気関係のDIYについてひと言。
壁スイッチの取り替えやコンセントの交換などは、少し知識があれば可能です。
でも、資格なしに壁の中の配線をいじるのは法律違反ですし、思わぬ危険を伴うこともあります。
電気工事士の資格を取ることで、家屋内の配線の仕組みや安全のための留意事項など、電気を扱うための知識を網羅的に得られるので、安全度が相当に高まります。
電気工事士の資格は一生ものですから、仕事はもちろん、趣味のDIYのためでも取得して損はないと思います。
実務経験は不要ですし、費用や難易度の点からも比較的取りやすい国家資格です。免状があれば、楽しいDIYの幅が大きく拡がりますよ。