前のページでは、コストパフォーマンスの良い機種選びと、意外に高価な増設子機の調達方法まで紹介しました。
いよいよ交換作業に取り掛かります。
ちょっとした誤算
テレビドアホンはモニターを見やすい高さに取り付けたいのですが、今までのインターホンの親機は受話器タイプなので、取り付け位置は少し低い感じです。
温度計くらいの位置が、目の高さで丁度良さそうです。
親機の取付位置を変えるとなると、壁に新たな穴を開け、古い穴をうまく隠さなくてはいけません。
古い親機の取り付け部を確認してみると、壁の穴は一般的な2個口のコンセントやスイッチと同じ大きさに開けてありました。
電気のケーブルが壁裏にあるので、単なる目隠しじゃなくて、コンセント増設という形にしたらいいかも。
見た目もきれいだし、少し便利になるし‥
ホームセンターに行って、必要な電材を揃えました。
全部で450円程度。
特殊なものでなく、ありふれた電材は意外と安いですね。
と、ここまでは順調にプランができあがっていったのですが‥‥
モニターの高さを決めるために奥さんに意見を聞いたところ、思わぬクレームが。
「その高さはダメよー、もう少し下にしないと見えないんだから‥‥」
実は、遠近両用メカネだと、真正面より下の方が見やすいというのです。
5インチ以上の画面ならいいんですが、3.5インチなので、なるほどそうかも。
老眼とはやっかいなものですね‥
結局、元の位置のままで、親機を取り替えることにしました。
まあ、壁に穴を開ける手間が省けていいんですが、コンセントの材料が無駄になったのはちょっと誤算‥、いつか別の場所で使うとしましょう。
親機も子機も 取り換え簡単、楽しいDIY
まずは新しい親機から。
電源の接続方式は、「電源コード式」と「電源直結式」の2種類があります。
製品の型番の最後の方に「X」が付されているのが直結式のようです。
購入したのは電源コード式ですが、元々は直結式で、端子に電源コードを繋いで電源コード式にしたものです。
電源コード式のまま使用するなら一般の家電製品と同じですが、コードを抜いて直結式にすると壁裏のケーブルに繋ぐことになるので、その作業には電気工事士の資格が必要です。
私は第二種電気工事士の資格を持っているので、直結式にして取り付けることにします。
まずは電源コードの取り外し。
テープで留めてある取付金具をのけて、コード押えのパーツを外します。
ドライバーの先でロック解除ボタンを押して‥
電源コード側の棒端子を抜くと、ケーブルの芯線を差し込む直結式になります。
作業の前には必ずブレーカーを落とし、通電していないことを確認します。
これは古い親機の電源接続部分。
ロック解除の穴にドライバーの先を差し込み、単線を抜きます。
門と玄関にある子機への配線ケーブル。
子機は2線式なのに、なぜか4線のケーブル。青と白の2本だけ使います。
新しい親機に配線を接続したところ。
黒の単線が短かすぎて少し延長する必要があったので、黒線を差込コネクタで接続し直しています。
天井から下がってきたケーブルが床に近いところのコンセントに接続されており、そのケーブルの途中を分岐して親機につなげているので、分岐点は3本用のコネクタになります。
壁面の金具は、新しい親機に付属していたものと取り換えています。
親機は金具に引っかけるようにして取り付けます。
こんな感じ。
次は玄関子機、まずは門の方から。
古い子機は4本のネジで取り付けてありました。
新しい子機は2本で留めるようになっているけど大丈夫かな‥
外してみたら、ネジ穴は上下とも3つあいていて、真ん中のネジ穴が利用できそうです。位置もピッタリのようです。
パナソニックの子機用の金具は共通なんでしょうね。
露出ケースの取り付け。
親機からの配線を接続。
本体を露出ケースに取り付け。
前面パネルを取り付けて終了。
新しくて、きれいだなー‥
続いて玄関の子機。
古い子機を外して、新しい子機の露出ケースを取り付けたところ。
子機と玄関ドアの位置関係はこんな感じです。
このままだと玄関前に立った人が、モニター画面の端の方に映ってしまいますね。
この玄関子機(VL-V522L-S)のカメラは広角ではありませんが、ある程度、向きが調節できるようになっています。
これはVL-V522L-Sの裏側です。
グリーンの調節レバーを動かせば、左・右・上方向に各15度づづカメラ角度が変えられるようになっています。
これが正面の向きで‥
これは最大限、右に向けたところ。
これでも玄関前の人をモニターに十分映せるのですが、カメラ部分だけが斜めを向いているので、訪問者は気づかず、無理して子機の前に立とうとするかもしれません。
ならばいっそのこと、子機本体の向きを変えてしまおうと、カメラ角度調整台(VL-1302A)を使うことにしました。
これなら左右各30度、向きを変えて取り付けることができます。
元の露出ケースと取り換えて…
こんな感じ。
ドアの取っ手辺りに立つ人にピッタリの向きになりました。
レンズは少し上方向に向けています。
これで古いインターホンを、今どきのテレビドアホンに取り替え完了!
モニターボタンを押せば、門の外の様子が見えたりします。
ワイヤレスモニターは、パナソニックのコードレス電話の増設子機としても使えます。同じメーカーだからでしょうね。
早くお客さんが来ないかなー
ぴんぽ~ん ♪
どちら様ですかぁ‥
「‥‥‥」
(なんか、怪しいヤツ‥ )
どうぞお引き取りくださ~い!
モニターがあると、こんなこともできるなー