白熱灯や蛍光灯をLEDに換えると、ほたるスイッチのランプが点灯しなくなることがあります。
内玄関のLED照明のスイッチを増設した後、ランプが点かなくなったので、DIYで対策を施しました。
スイッチのランプが点かないわけ
前の記事で紹介したとおり、玄関照明のスイッチを増設したので、土間からもON・OFFできるようになり、とても便利になりました。
ところが、ページのトップ画像のように、なぜか交換したスイッチが光らないのです。
中のホタルくんが飛んで逃げた?
なんてことはありませんよね‥
20数年前の建築なので、玄関照明はもともと白熱電球だったのですが、数年前に省エネなLED電球に交換しました。
そのとき以来、スイッチのほたるランプは若干暗くなったものの、点灯はしていたのです。
ところが、今回は全く点かなくなってしまいました。
他のスイッチは点いているのに、今回の工事で交換したスイッチだけ点かないなんて、第二種電気工事士のプライドが傷つく‥
パナソニックの電材のサイトで、ほたるスイッチの仕組みを調べてみました。
ほたるスイッチは、「切」でもほたるランプには電圧がかかっていて、わずかな電流が流れて光ります。
LEDの照明器具は、白熱電球よりも抵抗(インピーダンス)が大きいので電流が流れにくくなっています。
加えて、三路(四路)の回路で、ほたるスイッチの数が多いと、ランプ1個あたりに流れる電流がさらに小さくなり、点かなくなるようです。
今回は、まさにそのパターンでした。
対策品でかんたん解決
パナソニックに対策品がありました。
ほたるスイッチ用コンデンサWN9986
コンデンサーなので、直流は通しませんが、交流だと電気が流れます。
照明器具の端子に並列に取り付けると、端子間をバイパスしてわずかな電気が流れ、ランプが点灯するわけですね。
これを玄関照明器具に取り付けます。
取り付け方はパナソニックの電材のサイトにありました。
ブレーカーを切っておいて、
玄関天井の照明器具のパーツを取り外していきます。
器具の接続端子部には送り端子がありません。
なので、差し込みコネクタを使用してコンデンサを接続することにします。
まずは端子部から単線を抜きます。
マイナスドライバーを端子部の「ハ」の字型の穴に差し込めば、ロックが緩んで線を抜くことができます。
3本用の差し込みコネクタを使ってコンデンサーを並列につなぎます。
接続はこれだけなので、とても簡単。
写真だとわかりにくいですが、図にするとこうなります。
簡単といっても、実は、電気工事士の資格が必要な作業です。
こうした配線方法に興味があって、お家の電気工事をしたい方は、目指せば資格はとれます。
資格の取得については、この記事の末尾のリンクを参考にしてください。
ほたるランプが点灯。
玄関照明の三路スイッチ化が、これで完璧になりました。
ところで‥
ほたるスイッチは、「切」でもランプに電流が流れて電気代が掛かるじゃないか‥
素朴なギモンですね。
答えは、パナソニックのHPの「よくある質問」にありました。
ほたるスイッチの消費電力は0.04W程度で、点灯時間を1日20時間として、1個当たりひと月 0.65円程度だそうです。
お家の中にほたるスイッチが30個あったら月に20円くらいですね。
省エネのため、ランプのないスイッチに替えたとして・・
交換するスイッチ代は回収できそうもありません。
考えない方がいいですね。