自転車のトラブルは取っつきやすいというか、DIYで解決できるものが多いですね。
でも、今回のトラブルは、まさかのDIYが原因だったなんて‥
タイヤの空気が減ったのは何故?
気候が穏やかになったので、久々の自転車通勤 ♪
乗る前にタイヤをつまんでみると、後輪の空気がかなり少ない‥
数日前に乗ったときはそんなことなかったのに。
何か刺さったのならすぐにペシャンコになるはずだし、バルブは虫ゴムを使わないタイプに替えているし…
なんでかね?
職場までは6キロ、時間にして30分ほどです。
まあ往復くらいできるだろうと、空気を入れ足して家を出たのですが‥
道半ばのところで、ペダルが重くなり路面の凸凹も感じなくなりました。
あー 空気が抜けてるよー
ペシャンコになるのは時間の問題だ‥
汗だくでペダルを踏みましたが、1キロほど残して、ギブアップ。
甘い判断を反省しつつ、お荷物と化した自転車を押して行きました。
こんなパンクは初めて。
10数分かけて抜けてしまったのには、それなりのワケがありました。
後輪のチューブ交換は意外に簡単
まずはチューブの取り出し
チューブに問題がありそうな気がしたので、新品に替えることにしました。
原因が何かもわかるでしょう。
折りたたみ自転車は、こんなとき便利ですね。
車に積み込み、途中のホームセンターで20×1.75サイズのチューブを買って帰りました。
後輪の周りには変速ギアやディレーラー、スタンドなどが取り付けてあるので、修理は難しそうに見えますね。
でも、ナットを緩めて車軸をずらせばフレームから外せるので、チューブの取り替えは簡単にできます。
まずは車軸のナットを緩めて‥
車軸をずらせばチューブを抜く隙間ができます。
判明した「それなりのワケ」
さて、チューブを取り出してリムを点検してみると、
あー おそらくこれだ‥
リムテープがよじれてタイヤスポークをリムに固定するニップルが見えています。
むき出しのニップルがチューブに当たり、擦れるうちにゴムが傷ついたみたいです。
微細な傷が、走るうちにだんだん大きくなったということですね。
取り出したチューブに空気をいれ、リムテープがよじれてニップルに触れていたあたりを水に浸けました。
予想通りに泡がブクブク‥
これだけ漏れていると、数分で抜けてしまいますね。
ミスはDIYの“あるある”
以前、後輪タイヤをDIYで交換したのですが、チューブをタイヤの中に押し込んだときにリムテープがずれたのでしょう。
リムテープはリムの裏側に貼りついていて地味な存在です。
その時は、全く意識してませんでした。
知識も経験も少ないDIY修理のあるあるですね。
プロなら、今回、リムテープも新品に替えると思いますが、素人判断ではまだ使えそうに思えたので、よじれを戻して使うことにしました。
危険につながるわけではないし、再び不具合を起こしても、これもまた楽しいDIYですから。
新品チューブの挿入は慎重にね
新品のチューブ。
今度は慎重に作業しよう‥
バルブステムをリムの穴に通して‥
チューブに少し空気を入れるために、バルブを取り付けます。
バルブは米式のパナレーサー エアチェックアダプターを使っています。
このバルブは、英式と違って空気圧の調整がしやすくなります。
チューブをタイヤに収めるときは、空気を少し入れると作業がしやすくなります。
今回は、ぐるりと一周、中を見てリムテープの状態を確認しました。
ビードをリムにはめるときは、バルブの反対側からが入れるのがコツです。
そのワケも含めて、手順はこちらの前輪タイヤ交換の記事が参考になるでしょう。
これでチューブ交換は完了。
後輪だからシフトの調整も必要
あともうひと手間、変速ギアの調整があります。
ペダルを回してシフトを確認すると、インジケーターの数字とギアのポジションがずれていました。
一度外したことで、車軸の位置が微妙に変わってしまったからでしょう。
以前、グリップシフトを交換した時の要領でシフトの調整をし、無事終了。
釘などによるパンクは何度か修理した経験がありますが、リムテープが原因だったのは初めて。
自転車修理のノウハウが1つ増えました。
RPGゲーム風にいうと、こんな感じかな?